先生 ページ27
綾「ま、間に合わない！」
寝坊しました！
急いで階段を降りる！！
一瞬の隙間。足が滑った。
綾「うわぁぁぁ！！」
落ちた。階段から。
綾「…」
もう体を丸めて悶絶するしかない。
綾「くそぅ…」
なんとか重い身体を起こし身支度をし、
ふらついた足取りで玄関を出る。
綾「これもう遅刻だな…諦めよ…。」
そのまま足を引きずって歩いていると
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
洋「あれ？何してんの？遅刻じゃん。」
たまたま通りかかったのであろう
車に乗った先生である。
綾「へ、あ、先生！？」
察してほしい。私はこの『先生』のことが
とっても好きなのである！！
階段から落ちて良かった！！！
洋「…足、どうした？」
先生は訝しげに足を見つめる。
綾「朝階段から落ちて歩けなくなっちゃって、遅刻覚悟で歩いてました！」
洋「お、おぉ、そんなに痛いのか…の割に元気だな」
綾「せ、先生の前でそんな弱々しい姿など」
好きだからです。えぇ。
洋「生徒なんだから別にそんなこと気にしなくていいんだぞ…。それより遅刻はダメだろ。乗れ。」
生徒なんだからという言葉に
若干胸を締め付けられながらも
綾「ありがとうございます！」
足を引きずりながら
嬉嬉として先生の車に乗りこんだ。
ーーー
先生の匂いと聞いてるラジオ。
車の中の空間を噛み締める。
綾「っくぅ〜！」
洋「何言ってるんだ。」
つい口に出ていたようだ！！
危ない危ない！
こんなチャンスなど滅多にないと
分かっていながらも
口からうまく言葉が出てこない。
とにかくこの、学校までの数分間で
先生に、なにか残してみせたい！
綾「…あ、先生」
洋「んー？」
軽く目線をこっちに向ける先生に
悩殺されてしまった。
何を言いたかったんだっけ…！
綾「…あわわ」
洋「…なに？なんかその顔間抜けで笑いそうになる。」
綾「も、もう既に笑ってるじゃないですかー！！」
洋「あ、バレた？」
綾「バレてます！！」
先生はそう言って笑う。
洋「綾、顔がころころ変わってわかりやすくて面白いんだ。そういうところ好きだぞ。」
綾「…へ？」
洋「あ。また間抜けな顔。ほら。着いたぞ。降りろ。」
…足の痛みなどもうなくなっていた。
あぁ。これだから、
先生の魅力から逃れられないのである。
ー先生ー
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馬由(プロフ) - みくりさん» わあぁ！ありがとうございます！！基本的に私は携帯で書いていますよー！ (2018年3月5日 18時) (
レス) id: afd8a4a6ba (このIDを非表示/違反報告)
みくり(プロフ) - いつもキュンキュンしてます/// 何で小説書いてますか？？ (2018年3月5日 17時) (レス) id: b47557652d (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - わー！夏蜜柑さん！ありがとうございます！今後もどうぞよろしくお願い致します！！ (2018年2月26日 13時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 初めて見ました、馬由さんの作品読みやすくて好きです(*´ω｀*)ヤバイやつ？が私は可愛くて好みです！今後も更新頑張ってください(*´ω｀*) (2018年2月26日 1時) (レス) id: ec14c5022d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬由 | 作成日時：2017年2月7日 0時
