【H×H】君臨者の暇つぶし。#４

161 割ったら？中身はぴかぴか ページ44

「はっ！？」

「うわっ、何だよ」

「寝てた……？」

のか？

コロシワザ？とか、話が難しすぎて、宇宙の創生について考え始めていた。キルアの呆れ顔で我に返った。

「つまりどういうことだ？」

「木像……木造蔵っていうらしい。割ればお宝出てくるってよ」

「なるほど。××」

バカン！！

……おお、きんぴか、ぴかぴか。

「おー！！」

「すっげー！！」

「おい待て、そこの黒いガキ今何した！？」

「黒いガキって何だ。俺はリヒトだ」

そこは揺らがないぞ。





「もぐもぐもぐ」

「がふがふ」

木像の本当の価値について教えてくれたお礼に昼ごはんをおごることになった。しかし俺もだがゼパイルもよく食べるな。たくさん食う子は大きくなるぞ。……あれ？寝る子だっけ？

「お前ら、その3つの品どうやって目利きしたんだ？」

「メキキ？」

全員首を傾げる。するもゼパイルは目を見開いた。どうやらすごいことらしいが。

「良いのかな、言っても」

「ま、金払うより良いか」

「じゃあ言う。物からオーラが見えるんだ」

「オーラ？」

ゼパイルに軽く説明。修行で見えるようになるもの、オーラがあるものは価値が高いということ。

「なるほどな。それが本当なら、木造蔵を知らなかったのも、他の値打ちもんには全く目が向かなかったのも頷ける」

理解が早いな。

「で、お前ら何でそんなに金が欲しいのよ？」

「じゃ交換ね。それに答えたら今度はオレたちの質問に答えてよ」

キルアが言うが、俺は首を傾げた。
何で交換が必要なんだ？まだ怪しんでいるのだろうか。

「オークションである品物を競り落としたいんだ。それで金が要る」

「どんなモンだ？」

「今度はこっちの番！この木像の中身、売ったらいくらぐらいになんの？」

「入ってるモノによるが、悪くとも1億は下らねェだろな」

1億。……それでもグリードアイランドの額には足りないな。

「で、どんなモンを競り落としてーんだ？」

「グリードアイランド」

「ああ……あのバカ高いゲームか。難儀だな」

なんぎなんだよ。……そういえば。

「ところで、ゼパイルのその壺はいくらするんだ？」

「ん？これはガラクタだ。タダ以下だな。……何であんな高額なゲームが欲しいんだよ？」

ガラクタ？タダ……ってことは価値がないということだよな。価値がないものを集める、なんてのは人間の習性に合わないような気がするが。それがゼパイルにとって価値があるならまだしも、そんな言い方ではなかったし。

「壺が欲しかったのか？何で？」

尋ねると、ゼパイルは頭をかいた。

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