155 もう一回？うでずも……う……？ ページ37
*
「腕相撲ー、やろうー、やってみようー」
と、声をかけると、
「おい、やってみようぜ」
「やめとけよ。あの子供、昨日500人抜きしたらしいぜ」
「腕を折られた奴が20人以上いるとか」
なんだか訳の分からない噂が聞こえてくる。そんなことしたのか、とゴンに話しかけると全力で首を振られた。だよな。
「レオリオ、もう腕相撲無理じゃないか？」
「まぁもう少し待っとけって……」
ホテルでレオリオが言った、「地中のモグラをおびき寄せる」という意味は未だによくわからない。
「モグラ……モグラいませんか！モグラ！出てこい！」
「叫んでもモグラは来ないぞー、リヒトー」
「てか命令かよ」
ミシッ
「あっモグラ来た」
「は……？」
「リヒト！ダメだよモグラは外に出てくると死んじゃうから！早く帰してあげて！」
「あ！わかった！！帰れ！！」
「また命令形かよ」
コンクリートを割ってまで、俺の呼びかけに応えてくれるとは……なんて良い人(モグラ)なんだ。おまえの未来に幸あれ……とか言ってみよう。
「どけ」
モグラがいなくなった穴に手を振っていると、ざわっと人垣が揺れた。奥から現れたのは、ウボォーより少しくらい小さい男。
「ん〜〜？どうやって組むんだ？こりゃあよォ」
大男が言うと、レオリオが代わりにやると言った。なんだ、俺もやりたかったのに。
せめてレディゴーはやるぞ。
「レディ……ゴー！」
ゴッ！！
「わぁ」
机が割れる程の力で、レオリオが大男の腕を叩きつけた。
「がっ……ぐぁ……！！」
「チッ、商売あがったりだぜ。しゃーねー、店じまいすっか」
この人間には申し訳ないが、レオリオがかっこいいぞ。
「いやァ強いね、ニイちゃん。気に入ったぜ」
大男と一緒にいた子男が小さな紙切れを渡してくる。受け取ると、何かが描かれていた。
「何だこれは」
「地図？」
「今日ヒマだったら、5時までに遊びに来な」
そう言って去っていく彼らを見て、レオリオが笑った。
「かかった魚は、でけェかな？」
「魚？」
「モグラじゃないの？」
「どっちだって良いんだよ！」
ゴンと一緒に首をひねった。魚かモグラかはかなり違うと思うんだが。
その日の午後5時、地図に示されたところに行ってみると、たくさんの人間が集まっていた。
「リングがあるな」
「ハンター試験みたいだ」
「あー、懐かし。第三次試験な」
あの時みたいなことをするのだろうか。今ならだいぶ力も抑えられるし、楽しめるかな。
「さて皆様ようこそいらっしゃいましたーー！！」
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藤原 黎明 - 藍季さん» 藍季さん、優しい言葉をありがとうございます…！はい、無理せず色々のんびりやっていこうと思います！続編も出せましたので、是非に！楽しんでいただけたら嬉しいです(o^^o) (2020年3月2日 12時) (
レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
藍季(プロフ) - お身体はもう大丈夫ですか…？無理をせず、健康第一で更新頑張ってくださいね。ずっと応援しています！ (2020年3月2日 12時) (レス) id: 183bdc47fe (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 神織さん» 神織さん、コメントありがとうございます！お褒め頂いて嬉しくも、更新ナメクジで申し訳ないです(泣) たまに思い出したときにでも覗いて楽しんでくれたら幸いです！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
神織 - めっちゃ面白いです！ 何で名作って更新停止されてるの多いんだろ(ﾎﾞｿｯ (2020年2月9日 10時) (レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 樹-KI-さん» ありがとうございます！すみません、最近誤字りまくってます汗 これからも頑張ります〜！ (2020年1月7日 13時) (レス) id: 2fc4486bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年6月7日 23時
