132 知り合い？共通の ページ14
*
「クロロ……」
開け放していたドアからシャルナークが現れた。盛大に顔をしかめている。
「どうかしたか、シャル」
「どうかしたかじゃないよ、ここに全員呼ぶつもり？」
「来たい奴は来ればいい」
「早く集まったら早く集まっただけ、騒ぎ出す連中だろ。だから仕事の直前に招集したんじゃないか」
「お前も異論は無いと言っていたが」
「それとこれとは…………あぁ、言っても仕方ないのか……」
はぁーーー、とため息をついている。この2人、仲が良いのか悪いのかよくわからない。
「もういいや……」
「ああ」
クロロがしれっと本を読み始めたのをジト目で見てから、視線を俺に移す。
そして俺と目線を合わせるようにしゃがんで、ほっぺたをぐいっと引っ張った。
「なんら？」
「クロロに言っても仕方ないから君に言うけど、せめて変なことするなよ。好奇心3歳児並の奴ばっかりだから、すぐ大騒ぎになる」
「られか来るのか？」
「……すぐ来そうなのは、3人くらいかな」
他にもクロロたちには仲間がいるのか。何人くらいいるんだろう。それに、仕事とは何なのかも謎だな。
だが推測するに、
「はかいてきにゃは」
「何？」
「……ほっへた離して……」
「ああ、ゴメン」
「社会的には、シャルナークたちは悪い人間たちなのかな」
「！」
「ほう、何故そう思う？」
ぱっとクロロがこっちを向いて、楽しそうな表情になる。動きが早いな。
「血のにおいが濃いのもそうだが……、今まで会ったハンターたちとは違う雰囲気があるというのが大きな理由だな。ヒソカやイルミ……ゾルディック家の人間たちに近いか」
いつでもごく僅かな殺気を纏い、警戒を怠らない姿。オーラに染み付いた血のにおいは、きっと彼らが殺した人間のものなんだろう。
「待て、今、聞き捨てならない言葉が聞こえた」
「？」
「……『ヒソカ』」
そいつを知ってるのか、という問いに頷く。シャルナークがえー、と苦笑いした。
「よく、死んでないってか……殺してないね？」
「ハンター試験で会った。2回戦って、楽しい経験をさせてもらった。それに俺は人間を殺さないし、ヒソカは美味しいものくれるから好きだ」
「ほう、あいつがか？」
「ああ。お酒とか、肉とか、あとお菓子とか」
「……リヒトを餌付けで洗脳できる……？しかもリヒトを餌にサボリ魔を釣れる……！？」
何を言っているんだこの金髪童顔青年は。
「リヒト、飴いる？」
「…………いや、いい……」
目が怖い。
*
133 ひとりめ？さむらい→←131 死に方？痛いのは嫌だな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤原 黎明 - 藍季さん» 藍季さん、優しい言葉をありがとうございます…！はい、無理せず色々のんびりやっていこうと思います！続編も出せましたので、是非に！楽しんでいただけたら嬉しいです(o^^o) (2020年3月2日 12時) (
レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
藍季(プロフ) - お身体はもう大丈夫ですか…？無理をせず、健康第一で更新頑張ってくださいね。ずっと応援しています！ (2020年3月2日 12時) (レス) id: 183bdc47fe (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 神織さん» 神織さん、コメントありがとうございます！お褒め頂いて嬉しくも、更新ナメクジで申し訳ないです(泣) たまに思い出したときにでも覗いて楽しんでくれたら幸いです！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
神織 - めっちゃ面白いです！ 何で名作って更新停止されてるの多いんだろ(ﾎﾞｿｯ (2020年2月9日 10時) (レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 樹-KI-さん» ありがとうございます！すみません、最近誤字りまくってます汗 これからも頑張ります〜！ (2020年1月7日 13時) (レス) id: 2fc4486bb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年6月7日 23時
