９９ あいつら？……許さん ページ23
*
ゴンの部屋で『練』の修行をした後のことだった。
ゴン「じゃあ、またね！」
「ああ」
キルアと俺は自分の部屋に、ズシはウイングの元へ戻るために歩き出す。
「……」
自分の部屋に入って、ふかふかのベッドに寝っ転がり、枕に顔を埋める。
「……何だろう」
……やはり、嫌な予感がする。さっきのあいつらの気配や視線が、纏わり付いているよう。
キルアは部屋に戻ったはずだ。ズシも、今頃は闘技場を出たか。
「む」
気配を探ると、キルアがいないことに気がついた。何故だ？さっきは部屋に向かっていたのに……。
ベッドから起き上がり、部屋から出る。200階に気配が無い。あるのは別の選手と、そしてーー
ゴン「リヒト？」
ゴンの気配のみ。ゴンは俺が出てきたことに気が付いたからか、部屋から顔をのぞかせていた。
「ゴン、嫌な予感がする。さっきのあいつらの嫌な感じが、纏わり付いてる。俺、一応ズシの所にーー」
ゴンが俺をじっと見て、それから何故か笑顔を浮かべた。
ゴン「大丈夫だって！リヒトは心配しすぎなんだよ」
「いや、そういうことじゃ」
ゴン「キルアがズシと一緒に行ったかもしれないんだし、ズシだって強いんだから！そんなに心配することないよ。……あ、そうだ！ゼリー買ってあるんだけど、食べる？」
「ゴン、……」
……やはり、ゴンは何かを隠してる。俺にあいつらを触れさせないように、話させないように、行動している。
ゴン「リヒト」
「……うん」
よく、わからない。ゴンの感情が。
【no side】
夕方の街を、茶髪の少年が歩いていた。少年ーーズシは、ウイングの元へ帰る所。
人通りの多い道から細い路地へと入った、その時だった。
ズシが、びくりと立ち止まる。
ズシ(……！？体が……)
まるで何かに締め付けられているように、動かない。彼の背後には、あのサダソが立っていた。
気を失ったズシを、車椅子のリールベルトが受け止める。サダソはズシの片方の靴を脱がせ、ニヤッと笑った。
？「やめとけよ」
そこに響く、少年の声。3人が振り向くと、そこにはキルアが立っていた。
キルア「なんか企んでるとは思ったけど」
キルアが言いながら、3人の前に近付く。
すると、今度は3人の背後でドンッと大きな音がした。
着地したのは、黒いローブを纏い、深くフードを被った何者か。その背中から、漆黒の翼が生えている。
ギド「な、バケモノ……！？」
キルア「リヒト！？」
フードの下からは、端正な少年の顔が現れた。しかしその顔は、怒りに歪んでいる。
リヒト「……確定だな」
*
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勿忘草 - 実況さんに返事をする夢主さんが面白いwww (2020年6月14日 18時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - マーシャさん» ふふふ（≧∇≦） 続編をお楽しみに！応援ありがとうございます！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ - 黒髪の青年はクロロですねわかります！ 続編頑張ってください！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - キラさん» キラさんありがとうございます！！こっからも頑張りまーす！！ (2019年5月19日 1時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - やっぱりいつ読んでも面白いですー！！これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月29日 23時
