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第二十七話 いいの? ページ27

翌日の十時、私はこの建物の奥へ向かう。


「あぁ、おはよう。」
「…おはよう、ございます。あの、賭けの三日間以内にイソップさんは脱走してませんよね?」

彼は出来る限り牢屋に近付き、私をじっと見つめる。
「あぁ、してないよ。つまりこの賭けは君の勝ちだ、手貸して」


私は牢屋の合間から手を差し出す、彼は私の手の甲に短く口付けをした。

「これで俺は君の物だ。好きに命令してくれ、何でももやろう」

「…じゃあ、早速だけど…貴方の人生貴方に返す。私には荷が重い。」
彼は少し驚いた顔をし、こちらを見つめる。


「あっでも…調べて欲しい事と、ここを早く出る方法は……」

「…納得出来ない。」
私がえっと声を出すと、彼は怒ったような口調で淡々と呟く


「賭けた物を返す…?それは敗者への冒涜か?俺が全てを賭けた物をあっさり返すのか…?」
彼が割とマジでキレているのがすぐにわかった。


「…えっあっ……その、じょ、冗談…だから……えっと…」

「冗談?ならよかった。これからよろしくね。…ご主人様とか呼んだ方がいい?」
「Aでいい…それであと…」


「大丈夫、覚えてるよ。調べて欲しいって言ってたやつも、すぐ調べられると思う。それから…脱出方法はあったんだけど…」
彼は頬をポリポリと搔き、申し訳なさそうな顔をした。

「前に俺が作ってた外に出れる道があったんだけど……塞がれてた。昨日調べたら元の状態に戻されてた…」

彼は本当にごめんな、と頭を深く下げる。

「……他にここから出る方法はあるの?」
私は彼を見つめる。彼は微妙な感じで頷く

「あるけど確率は…」

「それでもいいよ、お願い。」
「………イソップさんの脱走劇に加勢するか…これは本当に勝算はないけど、色気使って逃がしてもらう」

どちらも勝算が低そうだ。イソップさんはいつも脱走しようとしているが逃げれてないし、色気なんて私には無理だろう。
「もしかしたら、普通に期間が過ぎるのを待ってここを出た方がいいかもね…」

期間が過ぎるのを待つ…具体的な期間を知らされていないから、いつになるかなんてわからない。
「………イソップさんに話したら参加させてくれる、かな…」


「大歓迎だろうね。…加勢するの?」
「……そう、する。」

「そう…でも、本当にいいの?失敗したら期間も伸びると思うよ…?」
「…失敗しなきゃいいんだよ。成功したらすぐにあそこに帰れるし…」

彼は私をじっと見つめそっか…と呟く

第二十八話 久しぶり→←第二十六話 僕の勝ち



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Trick - 今まで無視していたけどー、読むものが無くなったから、試しこの作品を読んでみたらめっちゃ良かった!!更新楽しみにしています!!ファイティング (8月24日 1時) (レス) id: d6c204adf0 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - めっちゃめっちゃめっちゃめっっっっっちゃ好きです!更新されるたびにウッキウッキしてよんでます!私の生きる糧です!更新頑張ってください! (8月24日 0時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
ちゃばしらk(プロフ) - btsayaさん» ありがとうございます!! (8月23日 17時) (レス) id: d7da0a24d5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃばしらk(プロフ) - 雪兎さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!!!!! (8月23日 17時) (レス) id: d7da0a24d5 (このIDを非表示/違反報告)
btsaya(プロフ) - キャラクターの頭のおかしさとストーリーがとても好きです。続き楽しみにしてます! (8月18日 15時) (レス) id: 899ffc63af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃばしらk | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月13日 23時

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