Code-暗号解読-【さとみ×ころん】

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『…ねぇ、そういえばさ食料は無いの？』





ヒビが入っている腕時計は既に夜の７時を指していた。

そして私達は只、雑談を進めるだけで私のお腹はすっからかんだ。





「ああ、ハンターに食料バッグ取られたよ。彼奴らも人間だしお腹空くしな」





いや、何開きなおってんの！？

私も残り少ないけど分けるしか無いよね？…そ、そうよ。恩返し！





『エナジーブレッドでも大丈夫？て言うかそれしか無いんだけどね』





あははと笑って見せると勢い良く首を縦に振った彼。そう言えば名前聞いてなかったなぁ





「名前聞いて良い？あ、ハンドルネームでも良いけど。」





『ふふ、私も同じこと考えてた。私はね、A。』





このノリならハンドルネームと考えられると思うから本名でも良いよね。





「ふーん。俺はね、シィー。アルファベットの。」





『C？まぁ良いや。んじゃ頂きます』





エナジーブレッドは政府から配られた食料の中で一番味が良く、体力も回復しやすい。

食料は都会の街に行けばメダルで購入できる。

けどメダル自体を入手しにくいためかリスクを補ってでも政府が作った塔に行き、貰うのが定番。





食料が無ければ瀕死するけど、ハンターに捕らわれれば殺られてしまう。

それが一番の難題なんだ。









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