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「あ、起きた」
『いたっ!?…』
体を動かすと制御されるように痛みが走る。
彼はあははと苦笑いをして私の頭を撫でると誰かの名前を発している。
桃色の髪の彼は何処か寂しそうに私を見つめている。
誰なんだろう
「さとみ、そんな叫んでどうしたん…って起きたか」
「まあね。多分"記憶喪失"のままだけど」
『記憶喪失…』
痛みが走る体は勿論無理に動かせばきっと悪化するけれど、首だけ動かしてみた。
視界に入る物は古びた天井と殺風景な見慣れない部屋だけ。
…もし私が記憶喪失ならこの人たちを知らないのも無理は無いのかも。
「A、食欲はある?」
青い髪の男性が私に尋ねている。多分、私だよね?
自分の名前すら覚えていない
『…水分が欲しいです』
「うん、分かった。」
まるで小さな子供に話し掛けるような口調。
私は甘やかして貰える存在だったのかな?
『…あの』
『私は誰で』
『ここは何処で』
『何故こんなにも時間軸が早く回り続けているのでしょうか。』
只、一つの疑問をぶつけるだけ。
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ディアンヌ(プロフ) - わかんない…誰か教えてぇー (2020年2月26日 17時) (レス) id: 1eed865d70 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - わがままかもですが・・・早く再開してほしいです!!!! (2020年2月24日 20時) (レス) id: f5547cb69f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。@あーる(元乃猫だよ)(プロフ) - 把握です... (2019年10月23日 13時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
莉琉(プロフ) - なんかほんのちょっとわかった……!と思いたい(´・ω・`) (2019年8月15日 10時) (レス) id: ddd3713cae (このIDを非表示/違反報告)
maki@umiru(プロフ) - ストーリー分かりました…!意味深で謎解き要素多くて…楽しく拝見させていただいています…!理数……数学が得意な方は割と簡単かもですね!沢山考えさせられる小説でハマってます(( 合ってるかは分かりませんけど……更新御自身のペースで頑張ってください! (2019年8月12日 21時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
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