お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール9% ページ10

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『じゃあ7時ぐらいで良い？』



「良いよ！あ、会社まで迎え行く。じゃ、またねー」



ﾋﾟｯ



なんか恋人みたいな会話だったなぁ



ニヤけてる暇は無いし書類整理しよ



『あれ？…無いんだけど』



筆箱からペンを取り出そうとしたが入っていない



絶対入ってるはずなんだけどな



「頬切せんぱーい！どうしました？」



甘ったるい声



『ああ、優香ちゃん。いや大事にしてたペンがどっかに置いちゃってたみたいでさ探してるんだ』



「えー！大変ですね！何色のペンですかぁ？見つけたら渡しますけど」



『ありがとう。えっとピンク色のペン』



「分かりました〜」



『ありがとう』



別にあの子は悪い子じゃないんだけどね



でも正直言うとキャラ作っててけど可愛いし。嫉妬してるんだろうか私



それよりペン探さなきゃ









.









ペンは結局見つからなかったので気を取り直して仕事に打ち込んでいると、あっという間に7時だった



『すみません、今日は用事があるので失礼します。』



「おー、お疲れー」









「お疲れー」



外に出ると車でさとみちゃんが待っていた



『迎えに来てくれてありがと…「頬切せんぱぁーい！」



『ゆ、優香ちゃん…』



後ろから追い掛けて来た優香ちゃんの手には探していたペンが握られていた



「え…彼氏さんですかぁ？」



とさとみちゃんを見て目を丸くしている優香ちゃん



こんなイケメンなのに何で彼奴なの？って思ってるんだろうな…



「うん、彼氏ー。Aの後輩ちゃんかな？どーも」



うん、彼氏ー。じゃないよ！？え！？



「そうなんですねぇー…あ、頬切先輩ペン見つけましたよ」



とｷﾞﾛｯとした目付きでペンを押し付けてきた



「じゃ、デート楽しんで来て下さいね〜！失礼しまぁーす」



と思うとさとみちゃんの方を見てﾆｺｯと愛想良く笑った



まぁ結局、世の中は顔だよな…





「…あ車入ってー」



『うん』



と入って運転してくれたけどちなみに「あれ？Aの家ってどこ？」と天然を発揮していた









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