お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール20% ページ21

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ジリジリと暑くなる頬が自分でも分かる程、暑い



『好き、だよ』



と言うとぎゅっと抱き締められた



その瞬間、愛情を感じられた気がした



他の人と付き合ってもこんな気持ちにはならなかった



「やっと向き合えた」



震えている声からするときっと泣いているんだろう



そんな時にやっと隣に居られる距離になった



『うん』



けど、きっと長くは続かないんだろう



続かなかったら死んだら良いか





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ





幸せな時間を壊したのは誰だよ。と言うタイミングでかかってきた着信



さとみちゃんの携帯だったらしい



「もしもし」



わざとスピーカーにした様子



«何で出ないの！？毎日朝昼晩電話しなさいって言われてるでしょ！？優香ちゃん泣いてたわよ！？»



聞こえてきたのは、4.50代ぐらいの女性の声



きっとさとみちゃんの母親だ



「いや掛かって来てないんだけど？」



と強めに話すとお母さんはもっと怒った



そしてついには



«優香はっ…さとみじゃないと駄目な、のっ！»



泣いているようなあの子の声が聞こえた



私の嫌いなあの子の声



優香ちゃんだと気付いた瞬間、私は勝手に通話終了ボタンを押した



『さとみちゃん…婚約者って優香ちゃんなの？』



「うん…そうだよ、Aの後輩だった、細田優香ちゃん」



"優香ちゃん"



嫌だって、その子の名前を呼ばないでって



どんどん黒い感情に包まれて行く



何で、あの子がさとみちゃんと結婚するの？



他の知らない人だったらまだ良かったのに。何てまた新しい嘘をつく



『じゃああの時も分かってたの？』



「勿論。多分、彼奴わざと外に出て来たんだよ」



「窓から俺の姿が見えたから出てきたんだと思う」



『そ、う…』



でもな、私が優香ちゃんの立場なら私にあんな噂流すのも変じゃないかもな



けど、優香ちゃんだけには渡したくない



『ねえ、絶対付き合わないといけないの？』



また喉が痛くなる









*****

赤星になりました。お気に入り500突破致しました

本当にありがとうございます。

なので番外編のリクエスト募集を永遠にしたいと思います(来ないと思うけど)

それと続編作るか迷い中です。

後！(多いな)夢主とさとみちゃん、結ばれた方が良いですか？

落ちを今月中に決めるのでコメント下さい！




本当に読んで下さってありがとうございます！

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