お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール13% ページ14

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「えぇっ！？ち、違いますよぉっ！擦り付けないで下さい！」



そっちこそ擦り付けたんでしょ



『はぁ…分かった私がするよ。けどその代わりに優香ちゃんが流した噂、いっちり誤解解いて来てね？』



呆然としてる優香ちゃんを軽く睨むとデスクについた



本当にそろそろこの会社やめよう



私はいないほうが良いと思うし



自分で言うのも何だけどまだ若いし就職先はどうにかなるよね



『ふぅ…よし、やろ』



最後の仕事だと思えばモチベ上がるよね









『あの、これ』



「…おう、分かった。ただ頬切はお客様が多い方だから一週間ぐらい待ってくれ」



『了解です。失礼しました』



退職届けを手に取られて見たと思ったらゴミ箱へ入れられた



やっぱ信頼ってすぐ崩れるんだなあ



コツコツと響くヒールの音とひたすら鳴っているキーボードの音に耳を傾けながら、変に悲しくなっていった









.









『はぁ…』



街灯だけが照らす道は少し暗くて怖い



厨ニ病みたいに聞こえるけど私の心の現状みたいだな



あれ、何か頭がクラクラする



ヤバい、倒れそ









「あっ、ぶな！大丈夫ですか…！？」






『わ！す、すみませんっ…！』



何かこの前この状況合ったなぁ…



いや、違う。そういう場合じゃなくて



『え…ころちゃん！？え！？』



「リスナー…？」



リスナー…？



て言うか私覚えて無いのかな



『Aお姉さんですよぅ！分かる！？"葵衣"！』



「ああ！Aちゃんか！」



ﾋﾟｺﾝｯと頭の上に電球マークが浮かんだように見えるこの人は、私の幼馴染みだ



て言うか何でここにいるんだろ…



地元、埼玉だったよね…？



「わー！Aちゃんと会えたっ！あ！あ！家んち近いんだけど来ない！？」



『ふふ、うん。良いよー…あお酒も呑もう？』



「良いねえー！」



可愛いなあ



子供のように喜ぶ葵衣は昔と変わっていないように感じた









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やっと本垢での合作完結したので、少しずつ更新やっていこうかなって感じです。
お待たせさせてしまい申し訳無いです






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