五条悟と気ままな器の少女は最強(虎杖悠仁成り代わり) (ページ6)

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走りさったAは花屋で、花を買って青になるのを待ち信号を渡って、目的の病院に向かった

｢来んなって言っただろう
いちいち花なんて買ってくんじゃねぇ貯金しろ!!｣

『いつもどおりじゃん
お爺ちゃんにじゃないよ看護師さんに』

｢尚更だバカ!!
つーか部活はどうしたよ部活しろ
部活に行けって何度も言ってるだろうが
消毒くせえところでサボってんじゃねー｣

『部活は5時前には終わるの
だからこうして、お爺ちゃんに会いたいから見舞いに来てるの』

｢よし
じゃあ暇な俺の話を聞け｣

窓際のテーブルに置いてる花瓶に水を注ぎ買ってきた花を差した

｢いいかよく聞け
A、最期に言っておきたいことがある
お前の両親のことだが…

『いいよ興味ないし
アタシにはお爺ちゃんがいるから』

｢お前の!!両親の!!ことだが!!｣

『だから興味ないって
お爺ちゃんさ死ぬ前にカッコつけようとすんのやめて

いつもどうりでいいよ
でも長生きしてよ…まだ親孝行も出来てないんだから…』

Aは思わず溜め息を吐いた

｢オマエ…男はなカッコつけて死にてぇんだよ!!

空気読め!!クソ孫が!!｣

Aは呆れて口を閉じたのと対照的に祖父は不満そうに舌打ちし寝返りをして体勢を変えた

『あのね…ずっと言えなかったけど…
両親のことは覚えてるよ…
ただ複雑っていうか…嫌いっていうか…』

お爺ちゃん達…あの人(･･･)のことで…よく揉めてたから…

｢…ユトリがよ
赤子の記憶が…覚えてるのか…A｣
『んー?』
｢オマエは優しく強いから人を助けろ｣

いつもと違う声音に思わず振り返って祖父をみたが背中を向けていて顔は見えなかった

｢手の届く範囲でいい救える奴は救っとけ
迷ってもいい感謝されなくても気にするな
とにかく1人でも多く助けてやれ｣

『!!』

｢オマエは大勢に囲まれて死ね
俺みたいになるなよ｣

静寂が訪れた

『…お爺ちゃん?』

｢はい、どうされました?
…もしもし虎杖さん!?｣

Aはナースコールの受話器を握りしめ
もしもし虎杖さんと問いかける声を後目に上を向いた

『お爺ちゃん…死にました…っ…』

涙が零れないように上を向いていたが涙が溢れ止まらなかった

看護師に運ばれ祖父を見送りに荷物をまとめた

｢うん
必要な書類はこれで全部ね｣

『お世話になりました…』

病院の受付で書類の記入を終えペンを置いた

｢本当に大丈夫?｣

Aの目が涙で擦って赤いのを心配してか看護師さんの不安そうに聞く様子にAは笑った