五条悟と気ままな器の少女は最強(虎杖悠仁成り代わり) (ページ28)

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話し続ける間にも攻撃は続いた

『つーかそもそも言わせてもらうとすれば他人じゃなくて家族の遺言だっつーの!!』

Aはドゴッと殴り、お腹に一撃喰らった人形はバキッとパンチを食らい壁にぶつかったがボンボンと四方八方に跳ね返りAに攻撃した

｢家族も他人の内だろう｣

Aは頭を打った後頭部を押さえながら座り込んだ

(そっか
人形だもんね
痛むとか怯むとかないか)

｢呪術師は常に死と隣り合わせ自分の死だけではない呪いに殺された人を横目に呪いの肉を裂かねばならんこともある不快な仕事だ
ある程度のイカレ具合とモチベーションは不可欠だ｣

その言葉は真剣さを含んでいて説得力があった

｢それを他人に言われたから?笑わせるな?
まだ死刑を先延ばすためと言われた方が納得がいく｣

『!!ざけんなアタシは』

｢君は自分が呪いに殺された時も、
そうやって祖父のせいにするのか｣

自分を指さして言った言葉にハッとして力を抜いた

『…アンタ嫌なこと言うなぁ～』
｢気づきを与えるのが教育だ｣

『なるほど噛み合わないし波長が合わなさそうと思ってたけど痺れた
いいねぇ、この痺れ気に入った
でも私は別に…』

バキッと人形の攻撃が当たった

｢死に際の心の有り様を想像するのは難しい
だがこれだけは断言できる呪術師に後悔のない死などない｣

｢今のままだと大好きな祖父を呪うことになるかもしれんぞ
今一度、問う
君は呪術高専に何しに来た｣

(運動も喧嘩も昔から人並み以上にできた
でもそれも一度だって｢アタシにしかできない｣って思ったことはない)

降りてきた人形を逃げ出さないように抱え込んだ

『"宿儺を喰う"それはアタシにしかできないんだって
死刑から逃げられたとして、この使命から逃げたらさ…ご飯食べて、お風呂に入って漫画読んで、ふと気持ちが切れた時』

"あぁ今、宿儺のせいで人が死んでるかもな"って凹んで"私には関係ねぇ""私のせいじゃねぇ"って自分にいい聞かせるのか?

『そんなのゴメンだね
確かにアタシはいますぐ死んでもいい
何回か死のうとしたことあるしね』

｢｢…｣｣

『ただ1つ言うとすれば確かに遺言がキッカケだよ
親は…まあいいや
でも、お爺ちゃんは複雑だっただろうね
それでも私を育ててくれた』

私にとっては、たった1人の肉親だったから…

『でもね…アタシは自分が死ぬ時のことなんか分からないけど生き様で後悔はしたくないし術師になると決めた以上は逃げない
あと、お爺ちゃんの心残りを絶ち切り殺す』