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Aは宿儺が出ないように手を押さえ五条と話ながらスタスタと歩いていき、ある部屋の前についた

「遅いぞ悟」

『!!』

声がした瞬間、開いていた扉が重々しい音をたて閉まった

「8分、遅刻だ
責める程でもない微妙な遅刻をする癖、直せと言ったハズだぞ」

ツーブロックの黒髪に黒光りするサングラスに
寄せられた眉間にはシワが寄っていて図体がでかい

しかし、その姿と相反する周りを囲うように置かれている人形の数々

Aの脳裏に衝撃が走った

(オッサンがカワイイを作っている!!)

悟「責める程じゃないなら責めないでくださいよ
どーせ人形作ってんだからいいでしょ8分くらい

夜蛾正道学長だ」

固まるAの横で五条はため息をつき、Aに学長を紹介した

「…その子が?」

手のひらサイズの人形の顔?を満足そうに見たあと、夜蛾はサングラス越しにAを見た

『忙しい時間を割いていただいたのに遅刻してしまいスミマセン
アタシは虎杖Aです!!
好みのタイプの女優はジェニファー・ローレンス
よろしくおなしゃす!!』

Aはビシッと足を揃えると頭を下げた

「何しにきた」
『…面談?ですね』

質問の意図がわからず困惑した

「呪術高専にだ」
『呪術を習いに…?』

噛み合わない会話に顔をしかめた

「その先の話だ呪いを学び呪いを祓う術を身に付け、その先に何を求める」

『何っていうか宿儺の指、回収するんすよ
放っとくと危ないんで』

その先…?

「何故?」

何故…って言った?
さっきから思ってたけど波長が噛み合わないなぁ…
アッチの相性は最悪だなコレは…

「事件・事故・病気
君の知らない人間が日々死んでいくのは当たり前のことだ」

五条先生が始まったと呟いた気がした

「それが呪いの被害となると看過できないというわけか?」

『そういう遺言なんでね
細かいことはどうでもいいんです
アタシはとにかく人を助けたい』

「遺言…?」

学長は不愉快そうに口の端を歪め、その場に立ち上がった

「つまり他人の指図で君は呪いに立ち向かうと?
不合格だ」

『他人!?』

学長の合図で、のそっと人形が立ち上がった

『って人形じゃなかったの!?』

「"呪骸(じゅがい)"人形だよ
私の呪いが篭っているがね
この子の名前はキャシィ」

バインと人形がコッチに向かって飛んできた

『げっ…』

重っ!!本当に人形かよ!!

『でも動き方といい可愛い〜♪』
悟「…;」
「窮地にこそ人の本音は出るものだ納得のいく答えが聞けるまで攻撃は続くぞ」

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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時

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