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『そういや伏黒、パスワード変えなよ
誰かの誕生日なんて簡単すぎ、指紋にしなよ』
悟「アッハハ!!
ところで、パトロンとセ○レ何人いたの?」
Aはポイッと電話帳を五条に渡した
悟「えっと…」
五条は電話帳を見て固まった
伏「どうしたんですか?」
悟「いや…結構、スゴい人がいて…」
『各駅に1人だよ?
東京行くんなら、山手線を攻めようかな…』
五条は思わずAの肩を掴んだ
悟「お願いだから健全に過ごして!!」
『えっ童貞狩りも駄目なの?』
悟「チェリーには刺激が強いから駄目」
『えー…じゃあ先生でいいや』
悟「確かに僕は最強な男だけど駄目だって」
『刺激がないじゃん
やっぱ、死ねばよかったかも〜あっ!!』
とりあえず宣言どおり伏黒を殴った
伏「っ!!なにすんだよ!!」
『アタシを生かしたいって言ったアンタを宣言どおり殴った』
全く死にたかったのに…と呟きながら五条を見た
『こうなったら執行猶予とはいえ、先生がアタシを殺してね』
悟「えっぼく?」
『話を聞いたかぎり怯えの保守なんだから一蓮托生とか言ってるんでしょ
どうせなら、クソ強い男か好みのタイプに殺されたいからね』
悟「お目が高い
まぁ、とりあえず待ってるから荷物纏めて準備しておいで」
てきぱきとカバンに必要なものを詰めていったが、元々物をあまり持たないAの荷物はすぐにまとまった
数日分の着替えと財布・祖父の写真を一枚と冷蔵庫の中のものはすべて片づけ、ゴミも捨てた
すっからかんとした部屋を見渡して息を吐いた
「ずいぶんとボロい家だな」
突然左頬から声がしてAはビクッと肩を揺らした
「どこを見ている」
声の主は両面宿儺
彼はAの左頬から口を開き、喋っているのだ
『…器用だね』
今まで頭の中で喋っていただけの声が頬から聞こえてくるのはなんだか変な感じだ
鏡を覗くと鋭い歯が並んだ口が左頬についていた
『うわ、キモッ』
宿「黙れ」
思わずAが本音を零すと、口が不愉快そうに歪んだ
『で、急にどうしたの?
食べ物とかは果物と酒しかないけど」
頬の口元に酒・リンゴを持っていった
宿「チッつまらん奴だな」
そう言いながらも酒を飲んでリンゴを食べていた
『なんでそんなこと言われないといけないのよ…
てか、飲んでリンゴ食べてるじゃん』
声がしなくなったので再度、鏡を確認すれば、そこに口はなく、ただAの頬が映っていた
『なんだったんだろ…
腹話術みたいだなぁー…』
随分と賑やかな体になったらしい
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時