麗日妹は姉から逃げたい【ヒロアカ】

25／志望高：雄英 ページ27

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足を机に掛けた爆豪さんは、続いて口を開けた。


「俺はこんな“没個性”共と仲良く底辺なんざ行かねーー」

「よ」


没個性。あたしは没個性。
なのに、何で雄英を受けようとしているの?


ふと頭に浮かんだ疑問は、盛大なブーイングに消されることになった。


「あー確か爆豪は…『雄英高』志望だったな」


先生がそう言うと、生徒は案の定ざわついた。


偏差値がどうとか、倍率もやべーんだろ、とか。

そんな中、顔を伏せた緑谷くんをあたしは見逃さなかった。


そして突然に。

爆豪さんは机の上に立ち、口をかっ開ける。


「模試じゃA判定!! 俺は中学唯一の雄英圏内! 」


「あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り!! 」

「必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!! 」


あたしはそれを聞き、そして反応した。
“オールマイトをも超えるヒーロー”

そんなみみっちい心じゃあ、ヒーローになることすら難しいかも知れないけれど。


そして先生は、あ、と小さく声を漏らしてこう言うのだ。




「そいやあ緑谷と麗日も雄英志望だったな」




違う、とんだ誤解だ…





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