麗日妹は姉から逃げたい【ヒロアカ】

11／506号室 ページ13

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パトカーに揺られて、着いたのは病院。



あたしはと言うと、一人パトカーの中でぐるぐると考え事をしていた。



＿お茶子ちゃん、あたしのことどう思うかな。



＿大嫌いなんて、そんなの分からないでいてよ。




キリキリと音を鳴らす胃。


お腹が痛かった。




＿＿＿＿＿

ガラリと音を立てて、扉をスライドさせる。



その音に気付き、お茶子ちゃんがゆらりと此方に首を向けた。




「………A、ちゃん…」



あたしを見て、お茶子ちゃんの顔がひきつった様に見えた。



「麗日さん、調子はどう? 」


塚内さんがお茶子ちゃんの横たわっているベッドに近付きそう言った。



「…ぁ、はい!! ずいぶん良くなりました! 」



塚内さんの質問に、無理矢理作った笑顔で答えるお茶子ちゃん。



そんな顔するの、あたしのせいだよね。知ってる。



自分で考えて、一人で虚しくなる。



「あの、出来ればで良いんですけど…Aちゃんと二人っきりにしてもらえますか? 」



お茶子ちゃんが発したその言葉に、あたしは少し震えた。



「ん、あぁ。大丈夫だよ。いくら話して貰っても良いから」



塚内さんはそう言うと、お茶子ちゃんの頭を優しく撫でた。



「ありがとうございます! 」




お茶子ちゃんのお礼を聞いてから、塚内さんはゆっくりと扉を閉めていった。





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