今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:103,210 hit
小|中|大
第五十話「もっとずっと」 ページ1
太宰side
天気が良かった空は雨が降り出した。
隣に横になっている少女をちらりと見る。
そして自然と笑みが零れる。
彼女は拒否しなかった。
────“僕の為に生きればいい”
駄目元で伸ばした手を彼女は取ってくれた。
嬉しかった。
何よりも彼女は僕がいるから生きていられるという事実に顔のニヤケが止まらない。
「……A」
彼女の本当の名を呼ぶと嬉しそうに返事をする。
……欲を云えば魂が入れ替わる前のAに逢いたかったのだが。
『……ん』
寝返りを打った彼女に布団を掛ける。
僕を抱き締めたあと、疲れて寝てしまった。
本当に愛おしくて堪らない。
「……」
明日はもっとずっと一緒に居よう。
一時も離れずに……
太宰はそう心に決めて彼女を抱き締めて目を瞑った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
679人がお気に入り
679人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らしろ | 作成日時:2020年8月10日 1時