漆黒の狗は原作と違う為困っているそうです2【文スト】【芥川成り代わり】 (ページ37)

今日:8 hit、昨日:80 hit、合計:496,698 hit

第七十七話『料理スキルガ高イ』ページ37

『ただい』

樋｢芥川先輩っ！！｣

やっと本部に帰り着き､執務室の扉を開けた瞬間､樋口が素早く飛んできた

『お､おう……樋口か｡済まない､遅くなった』

樋｢信じていました｡ご無事で何よりです｣

『……ああ｡ありがとな……ところで』

樋｢はい？｣

『其奴等はなんだ？』

彼女が指をさした先には銀と立原が立っていた
そして机は綺麗に飾られており､ケェキや豪華な料理が並べてある

立｢俺たちで用意したんだぜ！なっ､銀！｣

銀｢(コクンッ)｣

『そう､か……発注ミスとかじゃないんだなこの量』

机には何処かの令嬢の誕生日パーティなのだろうか？と云いたいくらいのたくさんの料理の数々

樋｢腕によりをかけて作りました！｣

『えっ？これ手作りか！？樋口が作ったのか？』

立｢もの凄い速さで作ったよな｡俺達も手伝ってギリ間に合ってよかったぜ｣

銀｢(コクンッ)｣

いやあのこの量を数時間で作るのは凄いぞ
樋口達って意外と料理スキルが高いよな……

『よしでは､どんちゃん騒ぎをするぞ』

樋｢勿論です！先輩！｣

立｢腹減ったー！｣

銀｢(ウキウキ)｣

ああ､矢張りこの場所がいい｡温かい
皿に料理を乗せ､“いただきます”と云って食べる
その時､執務室の扉が開いた

中｢芥川～､飲み行くぞって何だこれ｣

『中原幹部､お疲れ様です｡これすべて三人で作ったらしいです｡食べますか？』

樋｢お口に合うか判りませんが……善かったら｣

『大丈夫だ｡樋口の料理は天下一品だからな』

樋｢はっわぁぁあああ！！なんと有り難き言葉！もっと精進します！｣

中｢料理の腕を鍛えるのもいいが､銃の腕も鍛えろや｣

中也から鋭いツッコミが浴びせられるが樋口は周りに花を咲かせながら芥川を見ていた
中也の話をまったく聞いていなかった

『……うむ､美味しい』

樋｢お口に合って光栄です！！｣

中｢話聞け手前……えっ､美味ェ｣

中也は､えっ美味い？えっ何で？と困惑しながら手が止まらない
立原も銀も夢中で食べている

『そういえば中原幹部は首領達とお酒を飲んでいたんじゃないんですか？』

中｢よく知ってるな｡いやでも俺は飲んでねぇよ｡お前と久し振りに飲もうと思ってな｣

『まあ中原幹部は西の方へ出張でしたしね』

樋口の料理を一通り堪能しこっそりと部屋を出る
｢何処に行くんだ？｣という中也の声にただ笑って誤魔化した

.