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第三十二話『空カラノ刺客』 ページ33

敦「そんな、どうして……」




敦は驚き鏡花を見つめた
彼女は敦の顔を見て更に顔を青くさせた




鏡「違うの……これは」




─────ガシャァン!!




紅葉の携帯電話が地面に落ちて壊れてしまった
それにより“夜叉白雪”が霧のように消えた


すると黒い車が何台も停まり黒服達が出てきた




紅「私が守って遣ろう。もう居場所を求めて刃を振りかざす必要は無い」




紅葉は鏡花を引き寄せた
カランっと短刀が滑り落ち、鏡花は紅葉に着いていく




紅「後は任せたぞ芥川」



『御意』




そう云って敦の背後を見て目を見開いた
そして直ぐ様、頭を下げた




敦「えっ、あく」



宮「頭下げて下さーい!」



敦「……へ?」




黒い車が軽々と持ち上げられ宙を舞った




─────ガッシャァァァアアア!!




宮「おー飛んだ飛んだ」



『飛び過ぎだろ』



国「大丈夫か、敦!……ッ、芥川まで」



敦「国木田さん……何故」



国「鏡花の電話に着信があれば、信号を出すよう手を入れておいた。立て、何時まで守られ役でいる心算だ」



敦「わっ」



国「刺されても起き上がるのが根性骨(タフネス)が人虎の売りだろう」




ヒョィと敦の首根っこを持ち彼を立たせる国木田
芥川はこっそり紅葉の元へ近寄る




紅「探偵社の毒虫め……鏡花にこれ以上毒の光を見せるな」



国「組織同士の全面戦争と云う訳か、この忙しい時に」




二つの組織が向き合う
その時だった




「ワァ、タイミング最高」




横を向くと帽子を被った男と
長髪の男が立っていた



「衝突一秒前って感じだ、あと少し遅く来れば楽できたのに君やる?」



「構わないが……大勢からの注目が……痒い」




異様な雰囲気を出す二人に皆が見つめる
芥川だけは眉を顰める




「仕方ない、“組合”の給料分は仕事しますか


……あ、そこ危ないよ“荷物”が届く頃だから」




敦「国木田さん!上から何かが!」



『……ッ、姐さん!此処は下がった方が』




─────ドォォオオオン!!




芥川が云い終わらないうちに落ちてきた
砂埃を上がり徐々に姿が顕にある




『……遅かった』




紅「いかん!撃て!」




咄嗟に紅葉が発砲の指示を出す


───が、芥川の腹に強い衝撃が走り、目の前が真っ暗になった


.

第三十三話『仲良クナイ』→←第三十一話『告ゲラレタ言葉』



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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時

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