第二十三話『仕事デスカラ』 ページ24
慌てて振り向く
そこには黒蜥蜴達の姿があった
樋「(何故……)」
立「知らねぇ顔は全員殺せ!」
敵が驚いている間に黒服や黒蜥蜴が片付けていく
広「若者の無茶は彼らの特権だ、大目に見給え」
広津が傭兵に触れて弾き飛ばす
広「私も若い時分は大変なものだったよ」
樋「黒蜥蜴……!どうして」
広「貴女は我々の上司だ。上司の危機とあっては動かぬ訳にもいくまい」
立「ざっとこんなモンか」
全ての傭兵が倒された
その光景を唖然と見つめる樋口
『ん……』
不意に奥の部屋から声が聞こえた
片脚を引き摺りながら奥へと足を進める
樋「先輩……」
『何で……』
樋「……ッ先輩、血が!」
慌ててハンカチを出す樋口の手を芥川はそっと握る
『……此処まで来るとはな、凄い奴だ』
樋「……ッ、先輩と出会った時の言葉を思い出したんです」
『そうか……』
ポロポロと涙流す樋口
芥川は彼女の持つハンカチを彼女の目元に寄せる
『……すまんな』
樋「あくた……がわ先、輩グズッ……仕事、ですから……!」
あぁ矢張り、樋口は樋口だ
芥川はそっと微笑んだ
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━
翌朝
樋「芥川先輩!朝御飯です!」
『豪華な朝食……全部樋口が?』
樋「食べないと体力つかないので、沢山作りました!」
『……作り過ぎだ』
目の前の机に美味しそうな料理がズラリと並んでいた
ご飯、鮭、卵焼き、味噌汁、コーンスープ、サラダ、ほうれん草のおひたしetc……
大好きなパン屋の無花果パンもあった
『樋口は将来素敵なお嫁さんになるな』
樋「そんな!私は芥川先輩がお嫁に行くまで私も結婚しません!」
『けっけけけけ結婚!?』
立「いでェ!?」
動揺してフォークを投げた
そのフォークは真正面に立っていた立原に当たった
……フォーク?
『何故、フォークが?』
樋「あっあの先輩……
『そうか、態々すまない』
あの後、無事に本部へ帰還して首領から“驚異的な身体だ”と驚かれた。
頭を打った人間が一日で目を覚ますなど凄すぎる。本人も驚きだ
広「芥川君、体調は?」
『あぁ、心配無用だ』
立「献身的な看病のお蔭だな」
銀「……((コクッ」
『嗚呼、助かった』
樋口を見ると倖せそうに笑っていた
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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時