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12回目の好き ページ13

今日の朝は

いつも私から挨拶してたのに今日はまさかの先輩からで、女の子に囲まれていたけど抜け出して来てくれたらしい


本当一日中はっぴーだった
当分この幸せで生きていける



部室に1番近い抜け道からルンルン気分で部活に行こうとしていると


先輩と女子生徒が2人で話している所を見つけた



しかも、女子生徒の顔をよく見てみると澪奈先輩だった





え、なんで澪奈先輩と?



しかもこんな人気のない所で




そして何故か先輩はかなり切羽詰まった様子で
澪奈先輩は戸惑っているようだった



これは聞いちゃいけない。と頭の中でサイレンが聞こえて慌ててこの場から離れようとすると途切れど切れだが先輩の声が嫌でも耳に入った



「影山…お……好き…」




先輩は澪奈先輩に告白をしていた



聞きたくなかったし2人が並んでる姿を見たくなかった



言葉の通り美男美女で並んで立っている姿はお似合いだった





流石に大会が近い部活を休むことは私には出来なかったので部室には向かう


すると男子更衣室からでてきた翔先輩

私の事を見つけるやいなやこちらに来てくれる




「お、A。今日も…ってえぇ?どーしたの!?」





翔先輩が驚くのも仕方ないと思う

今の私の顔は涙でぐちゃぐちゃで走ったから髪の毛もボサボサで




先輩の顔を見たら余計涙が出てきた



そんな私に翔先輩は覚束無い手つきで私を外のベンチまで連れてきてくれた




「とりあえず涙拭いて…」


そう言って自分のタオルで私のぐちゃぐちゃになった顔を優しく拭いてくれる



「んで鼻もかんで」


テッシュを鼻まで持ってきてはい。ちーんと言っていたので言われるがまま鼻をかむ



「髪の毛もぐしゃぐしゃじゃん」


クシャクシャになっている髪の毛も梳かしてくれる




「よし。綺麗なった」


いつの間にか涙も引っ込んでいてされるがままになっていた




「へへ。翔先輩、お母さんみたい」



私がそう言うと照れて、茶化すなよ!って怒ってくる
全然怖くない



「そんなことはいいから。
どうしたこんなになって」




この話を翔先輩にしてもいいのか
正直戸惑う

だって先輩と一緒に居た相手、澪奈先輩だもん

翔先輩、澪奈先輩の事好きじゃん

ここまでしてくれてる人にそんなこと言えるわけない


ずっと考え黙っていると翔先輩は言いたくないなら言わなくていいと言ってくれるので言葉に素直に甘えよう


そうしてるうちに部活の時間が近づいている

「そろそろ時間だな。
A、部活来れるの?」


「翔先輩に甘やかされたので最後まで頑張ります」

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作者名:百舌 | 作成日時:2019年3月26日 1時

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