ファンタジーライフ魔王軍！！ (ページ3)

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キャンディーページ3

「うふふ、いつもの事なんだから謝らないでちょうだいな。ほら、そんなにショボくれてないで、キャンディーあげるからこれ食べて元気出しなさい！」
『はい？えっ、あ、ありがとう…？』

いきなり何故かメグおばさんにキャンディーを押し付け…ではなく、貰って戸惑いはしたが、きっと励ましのつもりなのだろうと解釈をしてそれを受け取る。

だが、受け取ってからポケットの中にキャンディーが大量に入ってる事に気付き、私は首を傾げた。
はて、いつの間に飴をこんなにも蓄えていただろうか？思い返せば毎朝メグおばさんから飴を貰っていた気がする。
この事態に首を傾げたまま、私は思わず口を開いていた。

『それにしてもメグさん…？毎朝私が落ちる度に、何かにつけてキャンディーを貰ってる気が…？』
「………………あら、今日は随分と喋るのねぇ…はぁ」
『さらっと流された！？それにゲーム本家みたく「はい」か「いいえ」しか言わないと思ってるんですか！？しかも溜め息つかないで下さいよ！！』
「朝から元気ねぇ」

私の怒涛のツッコミも、メグおばさんには全く通用しないらしい。
朝から元気、というよりかは、今の一連のやり取りで逆に疲れてしまった気がする。

私はため息交じりに肩を竦めると、疲れてしまった分の体力を補おうと再び寝台に潜り込んだ。
そして、そのまま毛布に包まりしめしめと二度寝しようとしたところで、なんと無慈悲にもメグおばさんに毛布を剥がされてしまった。

「ちょっとA！？あなた何寝ようとしているの！？」
『う～～…あと五分…いや十分…十五分寝かせて下さい…』
「そう言って二十分は寝るでしょう！？って、そうじゃなくて、今日王様とお会いになるのだから寝坊なんてダメよ！！ほら起きて起きて！！」

少しばかり怒気を含めた彼女のその言葉に、私はそんな事は初耳だ！と、勢い良く体を起こした。