変人と不仲です2【神代類】

変人と55 ページ7

※後半軽い嘔吐表現あります




「…そういえば、ネネロボは…？」




『んー多分ステージに置いたままじゃないかな〜？』




「！…A、私用事思い出しちゃった…行ってくる…！」




『…うん、行ってきな〜』




そういってまた来た道を走って行く寧々ちゃん




…本当にいい子だな




ずっとずっと、罪悪感でいっぱいだったはずなのにね




でも、あの歌が聞けなくなるのは残念だな




まぁ、寧々ちゃんがまたショーをやるかやらないかは自由だし、もしまた出来るようになったら




『…聞きに行かせてね』




あの、純粋な歌を




*




『ただいまー…』




言わずとも、気分は最悪…

いや、最悪どころではなかった




怒り、悲しみ、憎悪、混ざりあった負の感情がどこからかふつふつと込み上げてきた




否、ほとんどは後悔だった




行き場のない感情をどうにかしたいと、ぶつけたいと、心の中で叫ぶ自分がいた




『…お”ぇ”…』




吐き出せない感情に比例して謎の気持ち悪さが体から上がってくる




ああもう、すぐこうだ




吐きたいのに、吐けない




泣きたいのに、泣けない






私、いつからこんな(弱虫)になったんだろう

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