【前代未聞の大事件】 ページ32
《KZ》
一応、入らせて貰った。
にしても…この家、やっぱり凄い!
「 (ダサい)お兄さんの家って、凄いですね 」
なんて私が言うと、工藤って言うお兄さん笑ってた。
うん……結構優しいのかもしれない。
見た目は難有り、だけどね。
「 工藤君?服を着替えたら、どうですか? 」
さっきの(怖い)人が、お兄さんに話掛けた。
確かに。
「 あー。それもそうですね。じゃあ、服取って来ます 」
そう言って立ち去ろうとした、お兄さんの腕を、糸目の沖矢さんが掴む。
唖然とする皆の前で、沖矢さんが、袋を渡した。
何時の間に……持っていたんだろう。
「 もう服は、用意しておきましたよ。コレを着て下さいね 」
お兄さんは、鳩が豆鉄砲を喰らった時の様な、表情をしたけど、そのまま受け取った。
首を傾げているけど、どうしたんだろう。
「 あ、ハイ……。じゃあ、貰っておきますね。着替えて来ます 」
足早にその場を立ち去って行った、お兄さん。
《コナン》
工藤新一。
俺は今、窮地に立たされている。
理由は、言わずもがな、数分前の赤井さんの渡した服だ。
「 どうすっかな、これ…… 」
ポツリと、独り言を零した。
俺が袋から取り出した服は、ヤバい。
この一言に、尽きる。
ダサ過ぎて、ヤバい。
表現しにくい模様で、少なくとも、俺の趣味じゃない。
でも……赤井さんの趣味でも、なさそうだ。
となると、理由はただ一つ!
揶揄っている!!
「 って俺、何と無く着ちゃったぜ……脱ごう 」
その時だった。
「 工藤君?着替え終わりましたよね? 」
いやいや、待て待て待て……
確かに事実だが、何で赤井さんがそれを知っている?
まさか!
監視でもしてるのか?
赤井さんだったら……しても可笑しくない。
それで、俺に残された選択は……
この一言だけだったと、言えよう。
「 あー。ハイ、もう終わりました 」
ガチャっとドアが開いた。
もう積んだ、俺の人生今終わった……!
笑われて、終わるんだ!
「 ……………………… 」
いや、無言?!
せめて、笑おうよ!
「 あー。工藤君。どうやら、此方で手違いが生じた様だ 」
「 はっ?!て、手違い?それは、どういう意味ですかっ! 」
「 それはですね……… 」
「 工藤君が、その服、似合っていると言う事です 」
「 …………へ? 」
その瞬間、その場が爆笑の渦に飲まれた事は、言わずもがな。
そして……
この男の幼馴染が、消えた存在を探し始めるまで後……
〜magic様からのリク〜【奇妙な高校生生活】→←作者より♪
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美月(プロフ) - ♪黒羽愛帆♪さん» そんな……嬉しいお言葉、大感謝です!頑張ります(*^^*) (2018年1月20日 17時) (レス) id: 8639838cd3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 英子さん» そうですか?じゃあ、頑張ります(*^^*) (2018年1月20日 17時) (レス) id: 8639838cd3 (このIDを非表示/違反報告)
♪黒羽愛帆♪(プロフ) - 是非とも続編を作っていただきたいです!こんな素晴らしい作品、続編作らなかったら勿体無いです! (2018年1月20日 15時) (レス) id: 65759810af (このIDを非表示/違反報告)
英子 - 私、続編作ってもイイと思うよ!これからもガンバー! (2018年1月20日 14時) (レス) id: ee09e10f14 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 英子さん» いえいえそんな…皆さんが、お優しいだけですよ(*^^*)でも嬉しいです、ありがとう! (2018年1月17日 15時) (レス) id: 8639838cd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2017年12月12日 15時