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伸びてきた涼介の腕は、震えていた。










涼介の力は強くて、振り払うことも出来なくて

ただ、痛い。









.










涼介「何の連絡もないからすごく怖くて…









二度と会えなかったらと思うと、

情けないけど体の震えが止まんないんだって…」








.








掴まれた肩も痛いけど、

心が、痛い。










涼介の眉間に刻まれた小さなしわと



少し充血した瞳が揺れた。









.










「……っ。」








.









涼介はいつも“そう”。

私を、責めない。









優し過ぎて、

私に甘すぎる。










.










病院で目を覚ましたとき、涼介は一切怒らなかった。

子どもがいると知っても、心配ばかりしてくる。








そして、涼介はその相手も分かっているのに。

あの”約束の日”に、何があったか大体察しがついてるはずなのに…










.










涼介「A…」










.








涼介の顔が、近づいてくる。

その手が頭に触れた。









キスされる…

そう思って、思わず唇を噛んで顔を逸らした。









.










だけど、温もりは唇に落ちてくることはなくて、

そっと目を開けると、コツンと涼介の額とぶつかった。









.









涼介「もう一度だけ、傍にいさせて…」

「…っ。」









.










涼介「大ちゃんのこと好きなままでいいから。










大ちゃんの代わりにはなれないけど、Aの寂しさを埋めるから。

支えるから。俺はいなくならないから。











だから、これからはAの傍にいさせて…」










***

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(プロフ) - おはようございます♪何回見ても泣けるお話です(泣)続編見たいです★楽しみにしてます(⁠•⁠‿⁠•⁠) (6月17日 7時) (レス) @page49 id: 170da3309e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ぱんださん» お返事遅くなりすぎて申し訳ございません…!何度も読み返してくださりありがとうございます。作った者としてこれ以上無い褒め言葉です。マイペース更新になりますがよろしくお願いいたします。 (5月27日 22時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - 私はこの作品のファンとして毎度更新を楽しみにしていました。終盤は涙が止まらなくなることも多く、気づけばこの作品にのめり込み、何度も読み返しています。そして何度読んでも毎度号泣しています。今作も楽しく拝読しています。これからも陰ながら応援しています。 (2023年2月5日 7時) (レス) id: 399b55da19 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - るん。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです。ちょうど今新作公開したので、お時間あればお越しください。 (2022年12月31日 18時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
るん。 - 本当に本当に本当にお疲れ様でした。最初から最後までとても楽しく読ませて頂きました。小説の本を読んでるかのように読みやすく感情移入しやすかったです。1番好きな小説です!また新作できた際には拝見させていただきます! (2022年12月18日 11時) (レス) @page49 id: fde368863d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2022年10月8日 0時

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