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おいどうする、どうすれば良い、こんな状況をマイキーに見られたらタイマンは免れねぇ、と冷や汗を垂らしながら必死にAを慰める場地。
涙目のAの前で渾身の変顔を披露したりするが、どうにも響かなかったようで、とうとうコバルトブルーの瞳からポロリと涙がこぼれ落ちた。あ"ー！！！
何が何だか分からないが、場地は取り敢えずAを抱っこすることにした。いつもマイキーがしていることを真似してみようと思ったのだ。
すると運良くその予想は当たり、グズグズと泣いているAだが、場地に抱っこされて多少は落ち着いた様子。その間、Aを初めて抱っこした場地は、少女のあまりの軽さに呆気に取られていた。
「オマエ、ちゃんと飯食ってんのか？」
「……」
「にしては軽すぎねー？」
コクリと頷いたのを見てそう返す。トントン、と今度は力加減を考えて背中を撫でていると、場地はあることに気づいた。……コイツ、震えてんな。
「よく分かんねー奴」
Aを抱っこし直して背中を撫でながら、慣れたようにゆらゆらと左右に揺れる場地。
その姿は先ほどまでの『はしゃぐ中学生と幼女』というよりは、まるで『妹をあやすお兄ちゃん』のようであった。恐らくはこの光景を見られたとしても万次郎との喧嘩は免れられないだろう。
原因：嫉妬。
そんな光景をさも信じられないとでも言いたげな眼差しで見つめる者が一人。場地が受け持っている東京卍會一番隊の副隊長、松野千冬だ。
彼は場地とも住んでいる団地が一緒な為、出かけた際には良くこの公園の前を通っていた。するとどうだ。自分の尊敬する先輩が幼い少女を抱っこしてあやしているではないか。
状況が把握できた千冬の脳内を占める言葉はただ一つ。
……場地さんカッケー！！！
「場地さん！何してんスか？」
「おう、千冬ぅ。チビが急にぐずったんだよ。そういやオマエはコイツと話すの初めてか」
「はい！あ、でも、前の集会でマイキー君が連れて来てたとこは見ました！」
「おー！よく覚えてんな！あの後マイキーがこいつ引き取る事になったんだよ」
「マジすか？！」
ポケットに突っ込んでいた両手を瞬時に外へ出し、秒で場地の元に駆け寄った千冬はAと目を合わせた。
一瞬どうしようか迷ったが、すぐに切り替えて手を振ってみる。振り返してくれたので感触は悪くなさそうと思う千冬である。
そして場地からAを受け取った千冬もまた、想像よりも軽い体に呆気に取られるのであった。
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レモン - サイコーすぎんだろ‼️ 応援してます😆 (2022年7月2日 13時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ぺたごんさん» ありがとうございます！今日中に続編に移行するつもりなので、続編もよろしくお願いします！ (2021年11月13日 8時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ぺたごん - すごくすき愛した だぁじに悶えてます 続編待ってます！ (2021年11月13日 1時) (レス) @page50 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ただのバカですさん» そうです三ツ谷くんです（笑）多分本文でも書くと思うんですけど、みつや→みつゃ→みちゃ 的な流れから、みちゃになりました。続きものんびり頑張ります！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - みちゃ？あっ、三ツ谷くんの事ね。え！？可愛くねぇ？みちゃだよ？胸取れるわ。ムフフ続き楽しみに待ってます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page45 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
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