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昨日は残業だった
金曜日だからか早く仕事を終わらせて飲みに行きたい人達が段々とピリピリし始めているのが伝わってきてオフィスの雰囲気は最悪だった
PM8:00
自分のデスクに置かれた電子式の小さな電波時計を見れば、そう表示されていた
「Aちゃん珍しく焦ってるね」
隣の席でパソコンを見ながら話しかけてきた上司によって私のキーボードを打っていた手が止まる
『ジョンウさん…今話しかけないでもらえますか？』
「男なんて…待たせちまえよ…今は仕事に集中するんだ…」
そう言ってこちらを向いた低い声を出しながら変な喋り方をするこの上司は張り詰めてピリピリとしていたオフィスの雰囲気を察してなのかなんなのか
しかし思いの外残業が長引いてしまっている事から焦燥感に駆られていた今の私にとっては、いつもは鬱陶しい上司の小ボケにすら少し救われた気がした
『別に男と会う約束なんてしてませんけど』
「え？そうなの？じゃあこの後俺と飲み行く？明日土曜日だしさ」
『明日は彼氏が家に泊まりに来るので早く帰って掃除とか洗濯とかしたいんです』
眉間に皺を寄せながらイカつい顔をしながら、変な喋り方をするのが今のこの人のハマりらしい。なんでも最近見てる時代劇のドラマの王様がこんなキャラなんだとか
未だに訳の分からないジョンウさんのお誘いを断る事などなんて事ないし、むしろ隣の席がこんなよく分からない人で変に気を遣ってしまう私の性格を考えれば逆に良かった気もする
「Aちゃんて俺の扱い上手いよね」
いつものフワンとした表情に戻ったジョンウさんの手元には、今日取れたであろう契約の書類が何枚か存在していた
そんな彼は時代劇の王様とはまるで真逆で
彼の事を"子犬みたいな忠実な部下"と話していたユウタ部長の発言を理解するには持ってこいの瞬間だった
『私の彼氏も変わってる人なので』
「え〜俺は変わってないじゃん」
『…………………私終わったのでお先します。お疲れ様でした。また月曜日に』
「え、ちょ、もう仕事終わったの…？」
ポカーンとしているジョンウさんに
『時代劇の王様の顔真似はもう辞めたんですか？』
などと捨て台詞を吐いたぐらいにしてタイムカードを押した私は颯爽と一階へ続くエレベーターがある場所まで歩いた
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run(プロフ) - hkrさん» ありがとうございます（ ; ; ）途中作品が消えてしまってご迷惑をおかけしました（ ; ; ）大学編楽しみにしててください♡ (2022年11月29日 10時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - ephemeral7287さん» 楽しみにしててくれてありがとうございます♡大学編間も無く始まりますので少々お待ちを〜♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - wakaさん» わーい♡コメントいつもありがとうございます！大学編楽しみに待ってて下さい♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - まゆえまさん» うわお嬉しいお言葉♡ありがとうございます！大学編準備中ですので少々お待ちくださいね♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして、大学編楽しみにしてます🤍 これからも更新頑張ってください！！ (2022年11月29日 1時) (レス) @page41 id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2022年11月18日 14時
