【pi】ムード壊すなって

ムードクラッシャー！ ページ5

時は進みお昼休憩、ママ手作りのお弁当を持ち私はとある部屋へ向かう。
階段を降り、二階の東階段がある方へ一直線に走り抜けていく。角から飛び出してきた科学教師に優しく注意されながらも私はそれを無視し、またもや勢いよくドアを開ける。

「…なんや、緒方ちゃんか。吃驚したやん」
驚いたにもかかわらず、クールを装うロボロくん。…この前廊下で友達に男性にしては少しだけ低めな身長いじられて怒ってたの見たよ、顔真っ赤にしててかわいかった。
私が向かっていた場所というのは放送室だ。今日は水曜日、今日のラジオ担当は放送委員会委員長のロボロくん、副委員長の私である。

今までは異性のペアで一年生と三年生、二年生は二年生同士とペアになってやっていたが、どうやら放送委員会の一年女子と二年男子が付き合ってるらしくどうしても…と、副委員長である私にお願いされた。私だけじゃ許可できないから委員長であるロボロくんに聞きに言ったら、何故か頬を薄紅色に染め戸惑いながらも許可してくれた。

そこだけが違うとなると若干違和感がある…そう感じたのか、今年は学年関係なしにしようとロボロ君が発言した。好きに組んでいいよーなんて軽く言ったら、ものの数分で決まってしまい残り物の私とロボロくんがペアになった。

今思えばラジオの時間は十五分、その前に少し早く入るため十分いちゃつく時間はあるわけか…逆に知り合いとはいえ付き合ってない異性同士が十五分間二人きりでいるのもどうかと感じてしまう。
お願いしてくる二人の気持ちもわかるわあ。そう思いながらお弁当箱の蓋を開ける。ショッピの好きな卵焼き入っとるやん、あげりゃあよかったかな。

「あ、緒方ちゃん。もうすぐラジオの時間やでー。飯食うの一旦中止してなあ」
「え、もう？！」
蓋を開けただけなのに…飯食うも何も一口も食べてないっすよ…。そう思いながらもマイクを準備する。


「生徒の皆さん、ごきげんよう。水曜日のラジオ担当、三年生コンビが務めさせていただきます。ろぼろとおがたです〜。では早速一通目、おがたよろしく！」






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実はちまちま誤字直したりおかしな文を修正してたりします(小声)

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