不自然７ ページ9
お弁当を食べ終わったあと、系くんがために貯めたせいで書類作成を強いられていた。
私が必死にパソコンに向かっていると、それを見かねたのか横にいた男の事務職の人が声をかけてきた。
『それ、中堂さんの書類ですか？』
「そうなんですよ、もう本当に大変で…。
いっつも自分でやらないくせに貯めるから、最後の方に私が結局慌ててやらなきゃいけなくて！」
『た、大変ですね…。手伝いましょうか？』
「え、いいんですか！？やったー！」
神だなんだと言いながら、手元にあった大量の書類から数枚渡そうとすると、後ろからガシッと腕を掴まれた。
何事かと思って後ろを振り向くと、不機嫌度MAXで鬼のような表情の系く………中堂先生が仁王立ちしていた。
中「おい、A今何しようとしてた」
「い、や…手伝ってもらおうかと…」
中「この仕事は俺たちの班の仕事だ、何で俺に言わない」
「系くんが進んで事務仕事するとか思わなかったから…」
中「俺だって出来る」
そう言ってお隣さんに渡そうとしてた書類をかっさらうと、自分のデスクに座ってキーボードを打ち始めた。
「な、なんかすいません…」
『いえいえ。他にも手伝って欲しいことがあったら是非言ってください』
「あ、ありがとうござ
中「お前の手を煩わすことは一生ない、クソが」
私の言葉を遮ると、チッと席が離れてるのにここまで聞こえる特大舌打ちをかまして、お隣さんを睨みつけた。
それだけじゃ腹の虫が収まらなかったのか、わざわざ席を立って、お隣さんの前まで行くと
中「俺のAに手出してみろ、解剖してやる」
と、脅迫とも取れる発言を残してまた戻った。
その威圧に震え上がったお隣さんは完全に萎縮して、そそくさとオフィスを出ていってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (9月18日 14時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - 楽しみに待ってます(^^♪頑張って下さい！！ (2018年8月4日 17時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
リバシィ(プロフ) - Yuriさん» ああ有難うございます（ ; ; ）もう少し更新できそうなのでもう少々お待ちくださいませ…！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: f935d442e4 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませて頂いています。更新、楽しみにしています！ (2018年8月1日 18時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ソニア(プロフ) - リリーさん» 有難うございます！亀更新に拍車をかけてなかなか更新してませんでしたが、気長に待っていただけると有難いです…！ (2018年5月28日 19時) (レス) id: f3130aacba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リバシィ | 作成日時：2018年2月23日 1時
