不自然１ ページ3
「名前のない毒？」
ミ「そう、検査に引っかからなくて…」
Unnatural Death Investigation、通称UDIラボ。
全国の不自然死を遂げたご遺体を解剖して、原因を解明している。
今回のご遺体は、なかなかに腐敗した状態での解剖だったらしく、
バイトの久部くんが気分を害したレベルらしい。
最初こそ、死因は虚血性心疾患って判断されてたけど、
解剖の結果、急性腎不全だと分かって、
外傷もないから毒物での殺人と睨んでる。
解剖後、みんなでソファーに座って休憩タイム。
「でもまぁ、よくあの腐敗したご遺体解剖できたねぇ」
ミ「これが仕事だからね」
夕「あんたの彼氏さんも優秀だしできるでしょ」
「確かに」
ミ「でも性格に難ありだからいくら優秀でもね」
「それは否定できない…」
その後、また別の解剖を終わらせて終業時間近くになった時、
ミコトが所長室にいる系くんのもとへ向かうのを見かけた。
何かと系くんに噛み付くミコト。また喧嘩しなきゃいいけど…。
ちょっと心配になって、聞き耳をたてる。
ミ「中堂さん、急性腎不全のご遺体について知りませんか？特に外傷もないので、毒によるものだと考えてるんですけど」
中「何で俺に聞く」
ミ「中堂さんの解剖実績3000件だそうじゃないですか」
ミコトがそう言うと、系くんは報告書作成中だった私のもとへきて
中「俺に聞く前に、世界に聞け」
と、私のパソコンを叩いた。
ついでに私の頭も叩いて。
「何で叩いたの？」
中「うるせぇ、仕事しろ」
「いや、これ元々は系くんの仕事だからね」
中「知るか」
つれない系くん！と捨てセリフを吐いて、パソコンに向き直ると
前のデスクに移動したミコトが一言。
ミ「…二人って、本当に付き合ってるの？」
「え？」
中「それがどうした」
ミ「いや、だって付き合ってる割には中堂さんがAに優しくしてるの見たことないし、相変わらず口悪いし…」
「ミコト、私も常にそう思ってる。好きって言われたことないし」
ミ「それ付き合ってるって言うの？中堂さんも言ってあげないんですか？」
中「言う必要がない」「だそうです」
自分の口角が引きつるのを感じながら仕事に戻る。
そりゃそうだよ、系くんの本当に好きな人は”あの人”だもん。私じゃないから。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (9月18日 14時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - 楽しみに待ってます(^^♪頑張って下さい！！ (2018年8月4日 17時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
リバシィ(プロフ) - Yuriさん» ああ有難うございます（ ; ; ）もう少し更新できそうなのでもう少々お待ちくださいませ…！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: f935d442e4 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませて頂いています。更新、楽しみにしています！ (2018年8月1日 18時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ソニア(プロフ) - リリーさん» 有難うございます！亀更新に拍車をかけてなかなか更新してませんでしたが、気長に待っていただけると有難いです…！ (2018年5月28日 19時) (レス) id: f3130aacba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リバシィ | 作成日時：2018年2月23日 1時
