予想外の証人−03− ページ22
ミコトの説明に夕子は言う。
「地味すぎて寝ちゃいそう〜」
「異議あり！とか滅多にないらしいよ。私も言われた通り淡々と証言してくるわ」
キィィ、とドアが開き、被告人である桜小路要一が入ってくる。
「来ました。桜小路要一」
久部の言葉にそちらを見ると、いかにも気の弱そうなオトコがそこには立っている。
「殺すより殺されそうな……」
「ああいう人ほどカッーとなったらブスーってやっちゃうのよ」
夕子はそう言いながら左手を久部の肩に突き刺した。
「ご起立ください」
裁判官の言葉に全員立ち上がり、深くお辞儀をした。
「着席下さい。開廷します」
そして、検察である烏田検事が被告人に質問を開始する。
「名前を教えて下さい」
「桜小路要一です」
「職業は」
「無職です」
「生年月日は」
「昭和……」
やり取りが進められる。
「遺体を発見したのは被害者のマネージャーです。取材の予定があり朝８時に迎えに来たところリビングで被害者が倒れており、すでに絶命しておりました。
通報を受け、駆けつけた警察が家の中を捜索。２階の部屋で眠っていた被告人を発見しました。『リビングで奥さんが死んでいる』と伝えたところ『夢じゃなかったのか……』と犯行を仄めかした為、任意で取り調べをしたところ、殺害を自供。逮捕に至りました」
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カハラさん(プロフ) - 中堂先生のお話ないかな〜と探していたところ、こちらに辿りつきました。とても楽しいです！そして胸キュンしてます。ステキなお話を作ってくださってありがとうございます。 (2021年2月23日 8時) (
レス) id: 1af5439158 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 質問よろしいですか？ (2020年12月26日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞠香 | 作成日時：2018年1月31日 23時
