【名探偵コナン】重なる未来３ (ページ38)

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その132【怪盗キッドの絡繰箱編】ページ38

『奥さんも旦那さんとは高校時代からお付き合いされてたんですか？』

奥「ええ。あ、参考になるかどうかわかりませんが、恥ずかしながら学生時代、私は主人と交換日記をしてまして、その日記がとても不思議だったんです。」

奥さんの話によると、ご主人は学生時代には数行しか書いていなかったはずなのに、結婚後、たまたま見つけた当時の交換日記を読んでいると見覚えのないご主人の文章がびっしり書かれているのを見つけたという。

奥「その後、すぐに主人に取り上げられてしまって、それ以来その交換日記を目にしていないんですが…」

学生時代に見覚えのない文章が読み返している時に見つかった…それはご主人が奥さんに文章を見られたくなくて、日記に細工をして隠していたということか。

とすると、何かの本に日記と同じ細工をして箱の開け方が書かれた紙を隠しているかもしれない。

それと、読み返した後からその日記を見ていないのなら、箱の本当の中身は恐らくその交換日記。

あとはどの本に箱の開け方の書かれた紙が入れられているかだ。

小「何⁉絡繰箱の開け方が書いてある紙のありかがわかっただと⁉」

コ「うん！みんなが一生懸命探しているのに、どーしてその紙が見つからないかもね！」

なんとコナンくんが紙のありかがわかったと言い出した。

コナンくんは紙を本の間から消すというトリックを沖矢さんの手帳で実証してくれた。なるほど、ページの端の下の方をちぎっていたのか。

コ「おばさんがぜーったいめくらないページに挟んであるんだよ！」

蘭「でも奥さんが嫌いなミステリーや怪奇小説は、昴さんと哀ちゃんが調べてたよね？」

園「どんな本なのよ⁉もったいつけずにさっさと教えなさいよ！」

コ「だからー、めくる必要のないページがある本だよ！ねっ、A警部！調べてくれてたでしょ？」

『料理本の…』

沖「『肉じゃがのページ」』

コ「ピンポーン！」

あ、また沖矢さんとシンクロした。今のは沖矢さんが合わせてきたって感じだったけど。

『私が調べてたの合ってたじゃん！』

コ「ごめんね、あの時はまだわかってなくて…」

小「一万冊の中の数十冊だ！しかも肉じゃがのページを調べるだけなら…」

フッ

いきなり電気が消えて真っ暗になった。これはキッドがやって来た合図なのでは？

オルゴールの音が流れた後、今度は防犯装置の柵が閉まる音がした。でも安心していい。キッドはまだ箱を開けていないはず。