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その128【怪盗キッドの絡繰箱編】 ページ34

蘭「大丈夫ですよ。A警部は諸伏警部と同じくらい頭キレッキレなんですから!」

そんなこと言われても、怪盗の類は初めてだからどう対策を練ったらいいのかわからない。

とにかく問題の絡繰箱を見てみないと考えようがないから、みんなで図書館に入った。

キッド「(ふーん、あの美人、刑事なのか。それにこの前の軍師みてぇな刑事と同等なんてやべぇな。んじゃあ、あの美人はパスっと。)」

図書館の中にはコナンくんと哀ちゃんと太めのおじさん(おじいさん?)がいた。もしやあの人が噂の博士さんかな。

コナンくんは私の登場に驚き、哀ちゃんは喜んでいる様子。

図書館のど真ん中にあるテーブルの上に木箱がぽつんと置かれていた。力ずくで開けようとすると、箱から針が出てくる仕掛けになっているようだ。

奥さん「それはかの有名な絡繰箱、三水吉右衛門の作品。その箱自体、中身の月長石(ムーンストーン)と同じくらい価値のある品ですのよ?」

蘭「でも月長石ってそんなに高くはないんじゃ。」

園「ネットで1万円くらいで売ってるの見たし…」

奥「何をおっしゃいますの?中に入っているのは主人がわざわざ原産地であるスリランカに足を運び買いつけた一品!月の光に似た青い光彩(シラー)が綺麗に出ているまさに…」

「『アデュラレッセンス…」』

あれ?誰かとシンクロした。後ろを振り返ると、米花デパートで会った沖矢さんがいた。

哀「あら、興味ないんじゃなかったの?」

沖「どうにも気になってしまって。おや?あなたは米花デパートでお会いした…」

『羽田Aです。大学院生の沖矢昴さんでしたよね?』

沖「ええ、たった一度会っただけなのに覚えていてくださったとはさすがですね。Aさんはなぜ東京に?」

『(さすが?)警視庁にちょっとした用事があって来たんです。』

沖「ホォー、警視庁に。ところでAさんも怪盗の類に関心があるのですか?」

哀「ちょっと!私のAさんを口説かないでくれる⁉」

えっ、今の口説かれてたの⁉ていうか口説くなんて言葉よく知ってるね。哀ちゃんて大人びてる。

絡繰箱を何の警備もなしに置いていると思ったら大間違いだった。

テーブル下の床に埋め込んである重量センサーで、入った時と出た時の重さが違えば上から柵が降りてくるというシステムになっていた。

それに箱を開けるとオルゴールが鳴る仕組みになっているらしく、こっそり箱を開けて宝石だけを盗むことはできない。

その129【怪盗キッドの絡繰箱編】→←その127【怪盗キッドの絡繰箱編】



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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月28日 18時

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