その127【怪盗キッドの絡繰箱編】 ページ33
毛利さんによく似ているけど微妙に違うチョビひげの警部、中森警部だ!怪盗キッドを担当しているからよくテレビや新聞で見かける。
中森「今回は鈴木大図書館だ!キッドのやつ、今度こそ捕まえてやる!」
そういえば、今日のニュースで鈴木次郎吉相談役が怪盗キッドに挑戦状を出したというのを見た。
この前は諸伏警部がキッド捕獲に協力したし、私もキッドの華麗な窃盗の瞬間を見てみたい。
タクシーで鈴木大図書館まで行くと、図書館の入り口に園子ちゃんがいた。そういえば園子ちゃんて鈴木財閥のご令嬢だったな。
『園子ちゃん久しぶり!』
園「えっ、Aさん⁉どうしてここに?」
『ちょっと東京に用事があってね。怪盗キッドが今夜現れるって聞いたから、どんな風に宝石を盗むのか見てみたくて。』
園「そういうことね!もうすぐ蘭たちも来ると思うんだけど、あっ来た来た!」
タクシーから蘭ちゃんと具合の悪そうな毛利さんが出てきた。蘭ちゃんたちの方へ行こうとした時、誰かに写真を撮られた気がした。
見渡してみても、周りにいるのは園子ちゃんたちと機動隊のみ。誰もカメラなんて持っていない。
図書館内からでもないみたいだし、一体誰が盗撮したんだろう。ストーカーされてるみたいで気持ち悪い。
蘭「A警部お久しぶりです。修学旅行でもお会いできて嬉しかったです。」
『私もだよ。毛利さんとは長野で会ったっきりですね。』
小「いやぁ、美人なAさんに覚えていてもらえたとは、この毛利小五郎嬉しい限り…ゲホッゴホッ!」
『大丈夫ですか?帰って休んだ方がいいのでは?』
小「いや、大丈夫です。怪盗キッドを捕獲するところをAさんにお見せするため、帰るわけにはいきません。」
蘭「もぉ!お父さん!」
?「おお毛利探偵!よくぞ参られた!ん?そちらの方は?」
蘭ちゃんたちと挨拶していると、図書館からおじさん(おじいさん?)が出てきた。あの人が鈴木次郎吉相談役か。
『長野県警捜査一課の羽田Aと申します。園子お嬢様とは妹共々仲良くさせていただいております。』
次「おお!長野県警!この間来てもらった諸伏警部も長野県警じゃったし、今回も知恵を貸してくれるのじゃな?」
『あ、今日はちょっと興味本位で来ただけなので、お役に立てるかどうかはわからないです。』
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話の順番が前後しました。原作では絡繰り箱の方が修学旅行やフェアリーリップより先です。
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年5月28日 18時