【名探偵コナン】重なる未来３ (ページ13)

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その108 ページ13

《Aside》

上原さんと恋バナしてからというもの、諸伏警部のことがさらに気になり始めた。今まではヒロのお兄さんだなレベルでしか考えてなかったのに。

やっぱり好きなのかな、諸伏警部のこと。考えれば考えるほど意識してしまう。

仕事に支障をきたすといけないから、仕事中も休憩中も諸伏警部とはなるべく関わらないようにした。

諸伏警部が東京に行ってしまった時は安心して仕事できたけど、どこか寂しくも感じた。

ヒロを好きになってからそんなに時間が経たないうちに告白されたから、こんなに恋する乙女を味わったのは初めて。

でも、私にはヒロがいる。もちろん今でもヒロのことは心の底から愛しているし、ヒロ以外に恋人はつくらないって決めた。

いくら諸伏警部がヒロのお兄さんだからってそう簡単に乗りかえるわけにはいかない。

ただ、上原さんの言った新しい道も考えるべきたとも思う。一人でいるのが好きなわけじゃないし、一生独身を貫くのもな…

んーでもヒロが最後に婚姻届と指輪を渡したってことは、私に他の人と結婚してほしくないってことかもしれない。

あーもうどうしたらいいんだろう！上原さんに相談したら別の道を進めって言われるだろうし、こんなこと降谷さんには相談できないし…

家で一人で悩んでいたらメールが届いた。今悩みの種の諸伏警部から。内容は「明日の夜に食事に行きませんか」だった。

次は私が払うって言ったからもちろんOKしたけど、上原さんの予言通りなら明日告白される…

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次の日は今にも雨が降りだしそうな曇天の空模様。そんな日の夜、諸伏警部の車で連れてこられたのは、この前行った店とは別の店だった。

『この前言った通り、今回は私が払いますからね。』

諸「ええ、そうでしたね。」

『そういえば、怪盗キッドとはどうなったんですか？大和警部との電話では宝石を取られたって言ってましたけど。』

諸「確かにキッドには宝石を盗まれ逃走されました。しかしそれはわざとです。」

『わざと？』

諸「キッドは宝石を本当の持ち主の元へ返すために宝石を狙っていたからです。」

『キッドってただの泥棒じゃないんですね。少し見直しました。』

普通に会話してるように見えるけど、内心はすごくドキドキしている。本当に今日告白されるのかな。

って私はなんで期待してるんだ⁉上原さんが言ったのはただの予言で、確率は100%じゃないんだから。