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【114】 ページ28

何が起こっているのか。


現実なのか。


都合の良い夢なのか。





とにかく状況に頭がついていかなくて、

上手に声も出せないままでいると。









「如月が信じるまで、いくらだって言うよ。」






目に掛かる前髪を優しく払ってくれた彼の指が、

今度は私の頬に伝う涙を拭う。









「いつだって他人思いで。」




叶わない恋だと、ずっと思ってた。







「自分のことなんて、すぐ後回しにして。」




私なんかが貴方の瞳に映ることはないって。







「いつも笑って“大丈夫”って励ましてくれて。」





でも、どうしようもなく貴方の瞳に映りたくて。







「こんな俺を想ってくれて。」




どうしようもなく、貴方の“特別”になりたかった。









「如月が好きです。」


「っ、」






優しくて甘い声が鼓膜を撫でて、

そんな愛の言葉が私の涙をまた誘う。







少し不安そうに瞳を揺らしている彼が、

すごく、すごく愛しくて。








「ぉわ…っと、」






彼の首に巻きつく様に腕を回して。









「わたし、も、私も、すき…、ですっ、」








ありったけの愛の言葉をそっと落としたら、

そんな私を大事そうに抱き締めてくれた彼は。









「‥じゃあ、俺のモノってことで。」


「え…?っ…、」




優しい口付を落として。









「好きです、付き合って下さい。」


「‥はいっ。」







再び愛の告白を落とした。









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ぐみ(プロフ) - いつも素敵なお話楽しみにしてます。美波様からファンです。切なくてでも、最後は甘く・・・続編も楽しみに拝見させて頂きます。これからも楽しみにしてますね。 (2019年5月8日 12時) (レス) id: 770c2df8bf (このIDを非表示/違反報告)
采音(プロフ) - 凄く素敵なお話でした!見ていてとても感動しました!大変お忙しいと思いますが、その後の2人の物語が気になるので、是非、続編をよろしくお願い致します。これからも応援しています!頑張って下さい!! (2019年3月11日 15時) (レス) id: 051ec58ae3 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - 主人公ちゃんの一途な恋が無事に実って良かったです!そして、最後のニノの甘々がまたなんとも言えない。自分の気持ちに、気づいたニノさんだから今までの分を取り戻しているかのようで、ドキドキです!できればその後の2人気になるので、続編があればいいです。 (2019年3月10日 9時) (レス) id: e5b9cb84cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和音 | 作成日時:2019年3月9日 17時

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