センパイ ページ16
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朝から由香は騒がしかった。
今日は例の、「岩本くんにクレープを奢る日」らしい。
話を聞くのも辛くて、私は屋上に逃げ込んだ。
会えるかも、なんて期待を胸に。
屋上の扉を開けて辺りを見渡す。
人の気配はなくて、太陽光がやけに眩しい。
少し来てなかっただけで季節は夏に近付いてしまったみたいで。
岩本くんと話したあの数日間が幻のように思えた。
そうだ、私は何にも知らないんだな…岩本くんの事。
なんなら由香の方が知ってるのかもしれない。
今日、もっと先を越されるのかもしれない。
…やだな、
ガタン
急に音がして振り向くと、岩本くんではない人が立っていた。
「あれ、照見なかったー？」
『…見てないです』
「あ、Aちゃんだ。喋るの初めてだよね？初めまして！」
何故か私を知っている深澤先輩に首をかしげる。
そっか〜照いると思ったのに、いないならいいや、なんて言いながら屋上に唯一置いてあるベンチにどかっと座った。
「なにここ、気持ちいいねぇ」
『いいんですか？岩本くん探さなくて』
「いいのいいの！サボるの付き合ってもらおうと思っただけだからさ！」
なんて言いながらスマホを弄って、誰かにメッセージか何か送り終わるとよし、とスマホをまたポケットにしまった。
「なんか、泣きそうな顔してんね？」
『…えっ？してますか？』
「うんしてる、センパイに話してみる？」
『え、と…』
ん？と言いながら深澤先輩の顔が近付いてくる。
「おいふっか何してんだよ、」
「ちぇ、来ちゃったわ」
『岩本くん…』
久しぶりに会えた。
それだけで胸は大きく高鳴って、言葉が出てこなくなった。
「相手してもらおうと思って照探してたんだけど、気が変わったから戻るわー！んじゃごゆっくり！」
そう言って深澤先輩は戻って行った。
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momo(プロフ) - うな！さん» そう言っていただけると執筆意欲が湧きます🫶ありがとうございます！！！ (6月6日 21時) (
レス) id: b42494bf86 (このIDを非表示/違反報告)
うな！ - マジで最高すぎます！！！！続きが楽しみすぎる…！ (6月6日 18時) (レス) @page18 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - さーちゃんさん» ありがとうございます(><)探り探りではありますが、もっとキュンキュンして貰えるように頑張ります🥰 (6月6日 12時) (レス) id: b42494bf86 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - キュンキュンします😍更新楽しみです😊 (6月6日 11時) (レス) id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momo | 作成日時：2023年6月5日 2時
