いくつもの夜を (ページ2)

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第2夜ページ2

in side

「………ん…」

懐かしい夢を見た…ような。
あれは、山田との関係が始まった日のことだっけ？妙にリアルだった。

「……あーもー、午後から仕事じゃん」

痛む体の節々を撫でた。何年か続いてる関係だけど、この痛みにはまだ慣れない。嫌い。
夜のことを、夢じゃ済ませられなくなるから。

今、午前4時。仕事、午後2時から。
全然、時間あるじゃん。ってか、変な時間に起きちゃったのか。

どうしよう、寝る気にはなれないな。
いや、体はだるくてしょうがないんだけど。さっきの夢のせいかなぁ？

まぁ、いいや。
目瞑ってたら、眠くなるかも。

目を瞑ると山田の体温だけが、なぜかはっきりと感じられて、それが嫌で、山田に背を向けた。
おれが山田の体温感じるのは、夜だけで十分だから。

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