溺愛シンドローム。【まふまふ】

15匹目 ページ15

「その罰として今からAちゃんには僕とデートしてもらうね！」



『…へ？』



「ほーらっ！そんな顔してないで、僕がリードしてあげるから笑って？ね？」






Aちゃんの髪の毛を耳にかけてやる。
Aちゃんはぽかん とした表情でこちらを見る。





「ほらーっ笑って？」




『…うん』






控えめに、ふわりと笑う彼女。
その笑顔を僕だけに向けてくれたらなあ、なんて。








ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
Aside





まずい。非常にまずい。




率直に言うとまふくんと離れてしまった。
こんな人混みの中離れちゃったら……




とりあえず人がいないところまで移動してまふくんと連絡取ろう、と思い路地裏まで人混みをかき分けて入る。




「ねえ、お姉さんひとり？」


パシッと誰かに手を取られる


『っへ……誰ですか、やめてください』




全然知らない男の人が2人。
誰。知らない。怖い。足が動かない。





恐怖で頭がいっぱいになる。



そんなこと考えてる間に奥まで連れていかれ逃げ道を失う。







ああ、このまましぬのかな。 なんて









「もしもし？うん、あと少ししたらAちゃんを助けに向かうから。上手くやってよね。ほんとに手出したら殺.すから。」









これも彼の罠なんて知らずにね。

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