世界が嫉妬する恋

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「最悪だ…」


SNSで話題になっている俺とAちゃんが映った写真
世間は俺とAちゃんが付き合ってるか否かで持ち切りらしい。



「でも俺、しょおと園田ちゃんなら応援する！」

「そういう話ちゃうやろ…」

「Aちゃんの事務所は否定してくれたからもう収まりつつあるんだけどさ〜…」

「しょおは何でそんなに元気ないの？」



俺が浮かない顔ばかりしていた所為か、鬱陶しそうに顔を歪めた廉に肩を竦める。申し訳ないけど仕方ない。



「…Aちゃんに、距離取ろって言われたから…」

「心配して損した。」


大袈裟なほど溜息を吐いた廉。
酷くない！？俺にとっては一大事なんだけど！



「あんだけ匂わせしといて別に気にする事ないやろ。
距離感のバグってる友達って事にしとけば。」

「だってAちゃんから気を付けようねってメッセージ来た…」

「紫耀がグイグイ行けば良いだけ。
好きな子には正々堂々アタックするんやろ？」

「たしかに！園田ちゃんしょおの事ちょっと気になってる気がする！」




年下からこんなに慰めてもらってる俺って何なんだろう。でも傍から見たら俺とAちゃんって良い感じなのかなって、ちょっと立ち直る。


俺がこんなに振り回されるのは世界中探してもAちゃんしか居ない。寧ろAちゃんだけが良い。
こんなに重い恋心を抱いていても、君は受け止めてくれるかな。

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