検索窓
今日:6 hit、昨日:17 hit、合計:1,063,002 hit

6-4 ページ43

.



廉「Aさ、海人の誕生日会来る?」



学校の帰り道、

廉くんがそんな話に話題を変える。



いつのまにか
廉くんは私を呼び捨てで呼んでいた。


なのに、

私がまだ ' 廉くん ' と呼ぶから

「そろそろ、くん付けやめよや。」

時々、そう怒られる。



私が、「廉くん」と呼ぶ理由は

変えるタイミングがなかなか分からないだけ。


たぶん、

それだけ。




「うん。行くよ。」



廉「誰と?」



「誰とって、、、ひとり?」



廉「あれ、ダンスパーティーやで。」




私は初めて行くから

あまり分からないんだけれど、


廉くんによれば


海人くんの誕生日会は

クラブみたいなところを貸し切ってやるらしい。



海人くんはずっとダンスをやってたから

友達もそういう系統の人が多いみたいで、

音楽がかかる中、

踊って、騒いで、踊って。

もちろんお酒とかはないけれど。



みんなある程度綺麗な格好をして来るから

まるでダンスパーティーだって。


廉くんはそう教えてくれた。




「海人くんって、そんなお金持ちなんだね。」


呑気にそんなことを聞く。

だって凄くない?
クラブ貸し切っちゃうんだよ?


廉「危ないねん。」


少しだけ不機嫌そうに廉くんが呟く。


「ん?何が?」


廉「なにがって、、


お前や!」



わたし?




廉「1人なんかで、あの中にいたら

すぐ男に狙われるで。」



私が?

ないないって否定しようとしたら




廉「やから、一緒に行こな。

俺から離れちゃだめやで。」





そうやって優しく微笑むから


一瞬


動けなくなった。

6-5→←6-3



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1292 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2618人がお気に入り
設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 , 高橋海人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Kipi | 作成日時:2019年1月7日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。