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第51話 ページ8

Aside





「おい、起きろ早く出ろ」


『っ…ったぃ…』





頭を殴られた、そんな起こし方しなくたっていいじゃないか、ただでさえ死にそうだっていうのに


そんなことは言えるはずもなく私は車から降りた


降りたら目の前には倉庫のように大きくて古い建物、しかもちょっと油臭い、どこかの工場だろうか





「何つっ立ってるんだよ、はやく入れ」


『っあ…』





そう言われて背中を強く押された、力が入ってたわけでもないから前から倒れる





『っ痛………………………っやっぱりか』





大きな扉を閉められ諦めて顔を上げると予想通り今まで私をいじめてきた人___由佳が足を組んで椅子に座っていた





由「あらやっぱり死んでなかったんだね、まぁ死なない程度って言ったのは私だけど」


『……おかげさまで』


由「…っ本当に腹立つわね、何でそんな態度とれる訳?あんた、人殺したのよ?しかも友達」


『私、殺してなんかいないから』


由「まだそう言ってるつもりなの?ほんと何も変わってないのね」


『……今日は一段と私への対応が違うわね、どうしたの』


由「あ、気づいた?今日は______あなたを殺そうと思って」



















やはり、遂にそうなったか





別に全く思っていなかった訳じゃない、いつかは絶対なると思っていた


本当に私の人生は何だったんだろう、つまらない人生だった、常に何かに怯えて分からなかった


まぁ今更何とも思わないけど


……みんなは私が死んでも知らないんだろうな…赤の他人だし


あ、みんなといえば…





『最後に…リスナーのみんなに感謝したいの、いい?』





私が今まで歌い手として楽しくやれてきたのはリスナーのみんながいたから、アンチだって私が何もしなくてもリスナーのみんなが何とかして無くそうとしてくれていた、ライブをやれたのだって、CDを売れたのもだって、全部、全部リスナーのみんなのおかげなんだ





由「……いいわ、そこは元友達として接してあげる」


『…ありがとう』





私はツイッターに【私は歌に救われた、そしてみんなにも救われた、一人じゃできなかったこと、みんなが叶えてくれた、本当にありがとう】と残した


急にどうしたの?、辞めないよね??、なんて返信がたくさん来ていた


辞めるどころか死ぬのにな、なんて思いながら私は逃げるように電源を切った

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ずっきーにねむいふわふわ(プロフ) - 過去とバッドエンドで泣きまくりました。こんなに感動する小説初めて……。 (2022年12月24日 7時) (レス) @page28 id: f2c96b9d0d (このIDを非表示/違反報告)
天使ちゃん。(プロフ) - 占ツクで初めて泣きました... (2021年2月21日 5時) (レス) id: 9ae00b4df1 (このIDを非表示/違反報告)
- なんか目から何回も水が出てくるんですが何なんですかねこれ、、、、、、なんか止まらないんですけれど、、、?? (2020年10月6日 0時) (レス) id: e91b9a8a8b (このIDを非表示/違反報告)
ピピ(プロフ) - 小説で泣いたの初めてです………… (2019年12月22日 15時) (レス) id: 57f5280136 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - バッドエンドですごく泣きました! (2019年12月11日 0時) (レス) id: bf10033614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:.。なな。. | 作成日時:2019年4月20日 13時

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