第49話 ページ6
天月side
『やっぱり、いない…か』
あれからみんなで走り回って路地裏辺りを探したが案の定見つからなかった
諦めるしかないのか、せっかくAの過去を知って分かり合えると思ったのに、と思いながら歩いていたら何やら住宅街の方で人が集まって騒がしい
『んなぁ、坂田何かあっちうるさくね？』
坂「…ほんまやね、何かあったんかな」
そ「ちょっと行ってみるか、もしかしたらAがいるかもしれない」
住宅街に着けば色んな世代の人がザワザワと話している
え、本当に何があったの…？
俺は近くにいたおばあさんに聞いてみた
『すいません、この辺り何かあったんですか？』
「あれま、あなた知らないの？」
『はい、今ここに来たばかりで…』
「あのね、全身血まみれのお姉さんがここら辺をフラフラ歩いててな、さっき黒い車に連れ去られたみたいでよ…」
『っは…』
全身血まみれ…？っまさか…
『間違っていたらすみませんその女性、腕に大きな傷ありませんでしたか？あと白い服に滲んでませんでしたか？』
「あれ、知り合いなのかい？そうだよ、傷があって白い服に滲んでたよ」
やっと、やっと…見つけた…Aだ…
『その車、どこ行ったか知りませんか！？』
「いやー、そこまでは知らんね、ごめんよ」
『そんなっ…』
せっかく、見つけたと思ったのに…
場所が分かんないんだったら一緒じゃないか…！
すると
「お兄ちゃん、その人探しているの？」
『っえ…？』
小さい女の子が僕の服の袖を引っ張って聞いてきた
『うん、お兄さんの大切な大切な人なんだ…』
「じゃあ教えてあげる…！！さっき怖い男の人が●▼工場…？とかなんとか言ってたよ！！」
『……え、ほんとうにっ！？』
「うんっ！私すぐ側で聞いていたの！！しょうこ…？だっけ…？あっれ…？」
『しょうこ……？もしかして倉庫のこと？』
「ああ！しょれー！！」
『●▼工場の倉庫だね、本当にありがとう』
「いえいえ！困った時はお互い様だよってお母さんが言ってたからしゃ！だからお兄しゃん、お姉さん助けれるように頑張ってね！！」
女の子はﾆｺｯと太陽みたいな笑顔で笑った
僕は頭をそっと撫でた
うん絶対助けるね、と言い残して
『っあ、そらるさん？さっきの住宅街来てくれますか？Aのいる場所分かりましたよ』
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ずっきーにねむいふわふわ(プロフ) - 過去とバッドエンドで泣きまくりました。こんなに感動する小説初めて……。 (2022年12月24日 7時) (
レス) @page28 id: f2c96b9d0d (このIDを非表示/違反報告)
天使ちゃん。(プロフ) - 占ツクで初めて泣きました... (2021年2月21日 5時) (レス) id: 9ae00b4df1 (このIDを非表示/違反報告)
リ - なんか目から何回も水が出てくるんですが何なんですかねこれ、、、、、、なんか止まらないんですけれど、、、？？ (2020年10月6日 0時) (レス) id: e91b9a8a8b (このIDを非表示/違反報告)
ピピ(プロフ) - 小説で泣いたの初めてです………… (2019年12月22日 15時) (レス) id: 57f5280136 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - バッドエンドですごく泣きました！ (2019年12月11日 0時) (レス) id: bf10033614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.。なな。. | 作成日時：2019年4月20日 13時
