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†最終話† ずっと ページ35

「俺の唯一の友人は上手く言葉が喋れなかったんだよ。だけど頭がよくてさ、俺の言いたいことがすぐに分かったんだ」

ーけど喋れない。俺の言いたいことは分かっても、俺の望むことは出来ないことに悔しがってた。

「そんな友人に俺は気にしなくていいなんて強がってたけど、やっぱり呼ばれたかったんだ。自分の名前を」
イトナ「・・・・・・」
「って、湿っぽくなっちまったな。俺は大丈夫だから、イトナは・・・!!」

ぎゅっと、俺の体が抱き締められる。
ぽんぽんと一定のリズムを刻みながらイトナは俺の背中を叩く。慣れていないのか、叩く速度がはやかったり、強く背中を叩かれたり。
それでもイトナの好意が嬉しくて、自然と体の力が抜けていく、気がする。

イトナ「A、俺はしつこいからな。お前がやめろっていってもやめないから」

ーずっと、お前の名前を呼んでてやる。河崎A

「・・・ははっ、怖いやつに頼んじまったな」

ーけど、俺だってお前の名前を呼び続けてやるから。堀部イトナ

「・・・・・・・・」
イトナ「・・・・・・・・」
「・・・ぷっ、くくく。ふはっ、はははは!」
イトナ「・・・何笑って、おいA!」



ー初めて、名前を呼んでもらえた。

ー初めて心から笑えた気がする。

ー俺は、お前に会えて本当に良かったと思ってる。

「ありがとな、イトナ!これからも、俺と一緒にいてくれよ!」
イトナ「・・・・当たり前だ」


これからも、ずっと。

  〜Fin〜

あとがき→←†第三十二話† 悪戯



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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました!アザス!!(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみしお | 作成日時:2015年4月19日 21時

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