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†第三十一話† 主人公の過去3 ページ33

何処にもいくあてがなく、ふらふらとずっと夜の知らない町を歩いてたよ。
少しでも気分を落ち着かせるために。

途中で不良に絡まれてさ、イライラしてた俺は喧嘩をかったんだ。
結果、惨敗だ。悔しかった、財布からお金を盗まれて体はボロボロ。悔しくないはすがない。

俺はその時、勝ちに拘ってた。不良に、色んなことに勝つことだけしか頭になかったんだ。

望み通り勝負には勝った。けど、勝利は俺の心を満たしてくれなかった。満たすどころか、胸が苦しくなったんだ。

そん時に気がついたんだ、俺が求めてたのは勝つことじゃないって。
ただ俺は両親に会えないことが寂しかったんだよ、それを俺は勘違いしてた。

勝つことに拘って、後に残ったのは後悔と喪失感だけだった。

こんなことをやってちゃいけないって気づいた時にはもう遅くて、俺は本校での生活、両親と生活した家を失っちまった。


「ーそれで今に至るわけだ」
イトナ「・・・・・・」
「今まで全部失ったって思ってたけど、今はそうは思ってない。E組は気のいいヤツラばっかだし、殺せんせーは俺の進むべき道を示してくれる。それと・・・」

チラリとイトナを盗み見る。
相変わらずの無表情で俺をじっと見つめるイトナ。俺も負けじと見つめ返して、イトナの肩に手をおき、そのまま俺の体に引き寄せてぎゅっと逃がさないよう優しく抱き締める。

イトナ「・・・!河崎・・?」
「・・・・。それとイトナ、お前には感謝してる。俺と、出会ってくれたことに」
イトナ「・・・河崎。俺はお前を命の恩人だと思っている。色々なことに俺は助けられているんだ」
「・・・そんな大したことはしてねぇよ。でもま、恩人だと思ってるなら一つ俺の言うことを聞いてくれるか?」

†第三十二話† 悪戯→←†第三十話† 主人公の過去2



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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました!アザス!!(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみしお | 作成日時:2015年4月19日 21時

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