†第二十一話† 執着 ページ23
イトナを見つけようと学校を休んでまで探していたものの、物事はそう上手くいくはずがなく、ただ刻々と時間が過ぎていくだけだった。
学校に行けば会えるとも思ったが、空振りに終わった。自宅に戻り次は何処を探そうか思案している時、たまたまつけたテレビで興味深いニュースを見かける。
それは携帯ショップばかりを狙って襲撃している、という普段の俺なら気にしないような内容だった。携帯ショップの店内はおよそ人間仕業じゃありえないくらいに損傷していて、その事から気にかけんだろう。
ーもしかしたらイトナの仕業なんじゃないかって。気になって携帯会社の情報をこと細かに探していると一つの会社に目が止まった。
堀部電子製作所･･･堀部、か。
気になってその会社のことを調べていると、携帯に着信が入る。
「･･･はい、もしもし？」
渚『あ、河崎くん！？イトナ君が見つかったんだ！今からこれる！？』
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
「イトナ！！」
教えられた場所につくとクラスメイトが大勢いた。何があったのかは分からなかったが、その中に紛れるようにしてネットにくるまれたイトナを見つける。反射的に体が動いて、イトナの方へ走っていく。
ネットにくるまわれたイトナは気を失っていた。気を失ってはいるものの息は荒く、体に触れると熱が出たみたいに熱かった。
「イトナ、･･･心配かけやがって」
熱くなったイトナの額に手をあてる。ネットごしだったが、思ったよりもすんなりとイトナに触れれた。
思った以上に俺の手が冷たかったのか、額に触れた瞬間イトナがまぶたが小さく動いたが、体を動かすまでにはいかなかった。
イトナの額の熱がじんわりと手を伝って俺の冷えた体温と融解しあう。
殺せんせー「触手は意思の強さで動かすものです、イトナ君に病的な執着があるかぎり職種細胞は強く癒着して離れません」
ふと、クラスメイトと殺せんせーの話が耳に入る。
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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (
レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました！アザス！！(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみしお | 作成日時：2015年4月19日 21時
