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†第十話† 失笑 ページ12

「そういえばお前名前何ていうんだ?」
??「さぁね、あててみたら?」

へぇ、この俺に名前をあてろと申すか?
いいだろう、俺の持ち前の勘の鋭さを特と見よ。

まじまじと俺は赤髪頭を見つめる。
こんなことをやっていても意味ないように見えるだろうが、俺にとっては重要なこと。
相手の特徴や仕草、目付きをみるだけでどんな奴かがだいたい分かるのだ。ほら、もう頭の中で名前のイメージが浮かんできた。

「分かったぞ!お前は赤頭業(あかあたまぎょう)だ!!」
??「・・・は?」

シーンとその場が凍り付いたように静かになる。所々で堪えきれないのか笑い声が聞こえでくるが、俺にはなぜ笑われたのか分からない。

??「・・・・っく、ふふ、あはははははは!!」

ポカンとした顔で俺を見ていた赤頭は堪えきれなくなったように笑い出した。赤頭の笑い声を筆頭にクラス中が失笑の渦に巻き込まれる。もう俺には何が何だか分からなくなっていた。

あれ、違ったのか?これだと思ったんだがなー。

??「あははっ、・・・残念、惜しかったけど違うよ。オレは赤羽業。君面白い間違いしたね、それはわざと?」
「・・・・あ、当たり前だろ?俺が間違えるはずねーし」
カルマ「目が泳いでるよ、Aくん」

もう一度クラス中に笑いの渦が流れる。完全に俺笑い者じゃね?でもまぁ、悪い気はしないな。

「んだよー、・・・っぷ、あはははは!」


・・・・・・俺は、ズルイ奴だ。

†第十一話† 記憶→←†第九話† 険悪



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一颯(プロフ) - 同性愛ものには専用のフラグを立ててください。 (2016年4月18日 3時) (レス) id: 050c8f6d1c (このIDを非表示/違反報告)
クロウサギ(プロフ) - この作品の続編見たいです!! (2015年5月18日 4時) (レス) id: 29761c99ab (このIDを非表示/違反報告)
緋腹 - この話をみてイトナ君が好きになりました!アザス!!(´∀`*) (2015年5月9日 0時) (レス) id: 5e74d9c177 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - 今は………それが、お互いの為だろうからな。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)
聖王ダークリンク - やはり無理か……………。いや、いいんだ。多分、最初から分かってた事だと思う……………今はまだその時じゃないってことは。あいつ自身が心を開くまでには、時間がかかると思う……………だからゆっくり待とう。 (2015年4月22日 21時) (レス) id: 964e6546a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみしお | 作成日時:2015年4月19日 21時

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