海の泡 (ページ49)

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「A…」

海斗にゆっくりベッドに押し倒された

「その、ごめん。

俺まったく経験なくて…」

そんな彼が

可愛くて

愛しくて

頬にキスをした

ぎこちなくだけど

それでも大切に

優しく触れてくれて

たくさんキスを落としてくれる。

真っ直ぐな目で私を見て

何度も手を握って

たくさん愛してくれた。

目を閉じてただ終わる事を

ひたすらに待っていた

いままでは。

ベッドの軋む音も

汗ばんで余裕がない海斗の顔も

全てに感じてしまう

「どうしよう…」

「…どうしたの？」

「めちゃくちゃ可愛い」

抱きしめられながら言われた

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終わった後も海斗は

ずっと抱きしめてくれていて

「ねえ海斗ってキス好きなの？」

「え？好きな人にはたくさん

キスしたいじゃん」

嬉しくて嬉しくて

ニヤける口元を布団で隠していたら

なんだよ笑うなよ、と言われ

おでこにキスをされた

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