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寮に帰宅する頃には

既に陽が昇っていた









口の中は血の味がして




腫れた左頬を氷水で冷やした








この顔じゃしばらくカフェ行けないや






海斗がくれた朝陽の写真を見て


ため息をついた









.









「藤ヶ谷…社長…」





「今日はAちゃんの番だね」







お前ら外出てろ、と


周りにいた怖い人たちに言っていた







「Aちゃん、こっち」









手を握らないで





触らないで






消さないで







海斗のぬくもりを









.

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作者名：いろは | 作成日時：2021年2月21日 13時

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